<オペラ界の頂点の全てが、ここに凝縮される!>
ヴェルディ(歌劇「椿姫」)/他
2024年2月のコンサートで大喝采を浴び、「歴史に残る」と評されたレオ・ヌッチ。そのラスト公演は、ヌッチ企画監修の宮廷スタイル・コンサート。《椿姫》と《リゴレット》の2演目による最後の来日が実現する。
【出演】
バリトン:レオ・ヌッチ
ソプラノ:エリーザ・マッフィ
テノール:イヴァン・マグリ
演奏家:アンサンブル・ヴェルディ
【曲目予定】
前半:ヴェルディ:歌劇《椿姫》ハイライト
後半:ヴェルディ:歌劇《リゴレット》ハイライト
<レオ・ヌッチ/ Leo Nucci (バリトン)>
1942年4月、伊ボローニャ近郊のカスティリオーネ・デイ・ペーポリで生まれる。15歳で才能を見出され、自動車修理工場で働きながら声楽を習得。初舞台は1965年で、本格デビューは67年、ロッシーニ《セビーリャの理髪師》のフィガロ。その後、ミラノ・スカラ座の合唱団員として基礎を固め直し、クラウディオ・アッバードに見出されて77年、フィガロ役でスカラ座にデビューし、以後は世界の一流劇場を次々と席巻し、瞬く間に国際的スターになった。いまも語り草の名演には、1989年のザルツブルク音楽祭におけるカラヤン指揮・演出のヴェルディ《ドン・カルロ》などがある。
60年にわたるキャリアで、ヴェルディ、プッチーニ、ロッシーニ、ドニゼッティ、チレーア、ジョルダーノ、モーツァルトなど60を超えるレパートリーを誇る。とりわけヴェルディの歌唱では当代最高のバリトンの名をほしいままにしてきた。なかでも当たり役の《リゴレット》の公演回数は、優に1000回を超える。80歳を超える現在でも絶対的な歌唱を聴かせることは、2024年2月の公演で証明されたとおりである。