「八海事件」をモデルにした冤罪事件をリアルに描く名作1956年キネマ旬報ベストテン日本映画第1位
映画冒頭「この映画は現実の事件そのままの再現ではない」と断っているが、映画は1951(昭和26)年1月24日深夜、山口県の八海で発生した強盗殺人事件―「八海事件」をモデルにしている。容疑者とされた5人のうち、実際の犯人1人が他の4人に濡れ衣を着せ、裁判は二転三転、最終的に4人の無罪が確定するまでに、事件発生から17年以上の年月を要した実在の事件をもとに、本作品では事件発生から一審と二審までの様子を、今井正監督がリアルに描く。