月影のもと、時を越えて立ち現れる記憶。
野宮は、愛と執着、祈りと救済が静かに溶け合う。
演目:曲目解説、能「野宮」、薩摩琵琶「扇の的」、仕舞「遊行柳」
月影のもと、 時を越えて立ち現れる記憶。
能「野宮」は、『源氏物語』六条御息所の 深い想いと祈りを、
幽玄の美で描き出す名曲です。
言葉を超えた所作、 静寂の中にひそむ感情のゆらぎ。
露に濡れる草のきらめき、 淡く射す月光の気配。
その一瞬に、 千年の時と心が宿ります。
仕舞「遊行柳」いにしえの雅な記憶を柳の精が語ります。
源氏物語の柏木の恋が謡い込まれています。
薩摩琵琶「扇の的」平家物語から、屋島の合戦での那須与一の
活躍の場面を、ドラマチックな琵琶と語りで。
日常を離れ、しばし幽玄の世界をお楽しみください。