一作の漫画が、なぜ、いまなお私たちを熱くするのか?その「誕生」から「現在」を見つめるドキュメンタリー
アメリカが広島に落とした原子爆弾で被爆し、家族を失った少年ゲンが、貧困や偏見に苦しみながらも力強く生き抜く姿を描いた漫画「はだしのゲン」。主人公のモデルは6歳で原爆を体験した作者の中沢啓治さん自身です。「週刊少年ジャンプ」での連載が始まった1973年から半世紀、25カ国で翻訳出版され、2024年には漫画のアカデミー賞とも呼ばれるアメリカの「アイズナー賞」を受賞。しかし一方で近年は、「描写が過激」「間違った歴史認識を植え付ける」などど、学校図書館での閲覧制限を求める声が上がったり、広島市の平和教材から消えるなどとして、大きな議論を呼びました。なぜ、いまなお一作の漫画がこれほどまでに私たちを熱くするのでしょう?