2014年4月5日(土) 14:00開演
2014年4月8日(火) 19:00開演
2014年4月11日(金) 14:00開演
2014年4月13日(日) 14:00開演
新国立劇場オペラパレス
予定上演時間:約1時間40分 (休憩なし)
※今回の上演は休憩がございません。開演時間に遅れますと、ご入場いただけない場合がございますので、余裕をもってご来場ください。
★全公演:席選択可[PC・スマートフォン]
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【指揮】ギュンター・ノイホルト
【演出】アンドレアス・クリーゲンブルク
【美術】ハラルド・トアー
【衣裳】アンドレア・シュラート
【照明】シュテファン・ボリガー
【ヴォツェック】ゲオルク・ニグル
【鼓手長】ローマン・サドニック
【アンドレス】望月哲也
【大尉】ヴォルフガング・シュミット
【医者】妻屋秀和
【第一の徒弟職人】大澤建
【第二の徒弟職人】萩原潤
【白痴】青地英幸
【マリー】エレナ・ツィトコーワ
【マルグレート】山下牧子
【合唱指揮】三澤洋史
【合唱】新国立劇場合唱団
【児童合唱】NHK東京児童合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
[芸術監督]尾高忠明
[共同制作]バイエルン州立歌劇場
愛する家族のために必死で生きようとする貧しい兵士ヴォツェックは、彼を取り囲む暴力的で冷酷な社会に追い詰められ、ついに家族、そして自分をも滅ぼす??社会の底辺の貧困の中に生きる人々の悲劇を主人公ヴォツェックの視点から描き、大絶賛を博したクリーゲンブルクによる衝撃的な「ヴォツェック」が待望の再登場です。本作品は世界の歌劇場で人気レパートリーとなっている数少ない20世紀オペラのひとつで、ベルクの音楽は精緻で美しく引き込まれずにいられません。
タイトルロールに迎えたのは、かつてウィーン少年合唱団のスター・ソリストとして人気を博し、現在はバリトン歌手として世界的に活躍するニグル。特に近現代作品を得意とし、ヴォツェック役は12年6月にバイエルン州立歌劇場で本プロダクションに出演し、喝采を浴びています。マリー役を演じるのは新国立劇場で高い人気を誇るツィトコーワ。これまで歌ってきたズボン役、ワーグナー作品とは異なる、彼女の新たな一面を見せてくれるでしょう。タクトを執るのは、バーデン州立歌劇場、ブレーメン歌劇場などの音楽総監督を歴任し、現在はスペイン・ビルバオ交響楽団の首席指揮者をつとめるベテラン指揮者のノイホルトです。
理髪師から兵士になった実直なヴォツェックは、内縁の妻マリーとの間に一人息子がいるが、貧しい生活を強いられていた。彼は上官の大尉の髭を剃ったり、誇大妄想気味の医者の人体実験のアルバイトで小銭稼ぎをしている。そのためヴォツェックの精神状態は不安定で、不気味な幻覚を見ては妄想に苛まれていた。妻のマリーはヴォツェックとの暮らしに疲れ、猛々しい肉体の持ち主である鼓手長に惹かれ、やがて不倫関係に陥る。
ヴォツェックはある日、耳飾りを手に女性らしく華やいでいるマリーを見て不審を抱く。それは鼓手長からの贈り物だった。やがてヴォツェックの猜疑心は高まり、妻を詰問するがしらを切られ、その場は収まる。やがて居酒屋で鼓手長がマリーと嬉しそうに踊っている現場を押さえたヴォツェック。しかし力では敵わず、袋だたきにされ、痛めつけられる。
信心深いマリーは自分の罪を悔いて神に祈る。しかしながら赤い月が昇る沼のほとりで、錯乱気味のヴォツェックに刺し殺されてしまう。凶器のナイフを捨てて逃げたヴォツェックは、苦しみを紛らわそうと居酒屋で享楽に耽るが、シャツの血痕を見つけられ外に飛び出す。再び沼のほとり。ヴォツェックは証拠のナイフを沼の奥深くに投げ入れようとして溺れ死ぬ。翌朝、マリーの死骸が見つかる。遊んでいた子供達が、マリーの息子に「君のお母さん、死んだよ」と告げて沼へ向かうが、意味が呑み込めない息子は一人遊びに興じている。
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オーストリア・グラーツ生まれ。同市で音楽教育を受けた後、ローマでF.フェラーラ、ウィーンでH.スワロフスキーの各氏に師事。1981年~86年パルマ歌劇場音楽監督を務めた後、ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者兼音楽監督、バーデン州立歌劇場音楽総監督、ブレーメン歌劇場音楽総監督兼芸術監督などを歴任。現在はスペイン・ビルバオ交響楽団の首席指揮者を務めている。これまでにウィーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、ローマ歌劇場、バイエルン州立歌劇場、チューリヒ歌劇場、ザルツブルク音楽祭、ベルリン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、パリ・オペラ座、ローマ歌劇場、ボローニャ市立歌劇場、フィラデルフィア・オペラなど各地の歌劇場に出演。ウィーン・フィル、シュターツカペレ・ドレスデンなど世界中の一流オーケストラとも共演しているベテラン指揮者。日本には2011年京都市交響楽団定期演奏会のほか、これまでに東京フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団、読売日本交響楽団との共演で来日している。新国立劇場初登場。
ドイツ・マグデブルク生まれ。ドイツ演劇界の鬼才にして、オペラ界でも数々の秀作を生みだしている気鋭の演出家。ベルリン・フォルクスビューネ、ハノーファー州立劇場、ウィーン・ブルク劇場、ハンブルク・タリア劇場等を経て2009年ベルリン・ドイツ座首席演出家に就任。オペラ演出作品には、マグデブルク劇場『オルフェオとエウリディーチェ』『イドメネオ』、ベルリン・ドイツ・オペラ『オテロ』、フランクフルト・オペラ『トスカ』などがあり、12年ミュンヘン・オペラ・フェスティバル『ニーベルングの指環』は大きな話題を呼んだ。新国立劇場では『ヴォツェック』のほか、2013/2014シーズンオープニング公演『リゴレット』の新演出を手掛けている。今後の演出予定はドレスデン州立歌劇場『コジ・ファン・トゥッテ』、バイエルン州立歌劇場『軍人たち』など。
オーストリア・ウィーン生まれ。ウィーン少年合唱団屈指のボーイソプラノ・ソリストとして活躍後、宮廷歌手ヒルデ・ツァデクに声楽を師事。これまでにバリトン歌手としてバイエルン州立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、ミラノ・スカラ座、モネ劇場、シャンゼリゼ劇場、ボリショイ劇場、ザルツブルク音楽祭、エクサン・プロヴァンス音楽祭などに出演。『ヴォツェック』タイトルロール、『ルル』猛獣遣い/力業師、『エウゲニ・オネーギン』ザレツキーのほか、パスカル・デュサパンの『パッション』ルイ、リーム『ディオニソス』タイトルロールなど、特に定評のある現代作品を中心に幅広いレパートリーを持つ。リーム、チェルハ、シャリーノ、エトヴェシュなどの世界初演作品にも数多く出演している。最近では、2011年ルール・トリエンナーレ及び13年1月ベルリン州立歌劇場で細川俊夫『班女』(ビエイト演出)吉雄を演じた。ヴォツェック役は、ミラノ・スカラ座、ベルリン州立歌劇場、ボリショイ劇場、ウィーン芸術週間のほか、2012年6月、本プロダクションであるバイエルン州立歌劇場公演でも歌っている。新国立劇場初登場。
オーストリア・ウィーン生まれ。演劇の勉強をした後に声楽を学ぶ。これまでにウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ミラノ・スカラ座、アムステルダム歌劇場、リヨン歌劇場、ライプツィヒ・オペラ、アン・デア・ウィーン劇場、ザルツブルク音楽祭、エクサン・プロヴァンス音楽祭、ウィーン芸術週間などに出演。『トスカ』カヴァラドッシ、『蝶々夫人』ピンカートン、『オテロ』タイトルロール、『アイーダ』ラダメス、『道化師』カニオ、『タンホイザー』タイトルロール、『ワルキューレ』ジークムント、『ナクソス島のアリアドネ』バッカス、『サロメ』ヘロデ、『魔弾の射手』マックス、『フィデリオ』フロレスタンなどに加え、『イエヌーファ』ラカ、『スペードの女王』ゲルマンなどスラヴ系の作品まで幅広いレパートリーを持つ。最近では、2012年及び13年10月バイエルン州立歌劇場での本プロダクション『ヴォツェック』鼓手長を演じたほか、ボルドー国立歌劇場『サロメ』ヘロデ、マグデブルク歌劇場『トリスタンとイゾルデ』トリスタンなどに出演。新国立劇場初登場。
東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。学部在学中に安宅賞、松田トシ賞受賞。平成19年度文化庁新進芸術家海外留学制度研修員。ウィーン国立音楽大学研究課程リート・オラトリオ科に在籍し研鑽。第35回日伊声楽コンコルソ第3位。第11回奏楽堂日本歌曲コンクール第2位。第70回日本音楽コンクール第2位。これまでに『椿姫』アルフレード、『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ、『ラ・ボエーム』ロドルフォなどに出演。新国立劇場では『フィガロの結婚』バジリオ、『アラベッラ』エレメル伯爵、『トリスタンとイゾルデ』牧童、『サロメ』ナラボート、『さまよえるオランダ人』舵手、『ピーター・グライムズ』ホレース・アダムス、『タンホイザー』ヴァルター、『魔笛』タミーノ、『夜叉ヶ池』晃などに出演。2013/2014シーズンはほかに『アラベッラ』エレメル伯爵に出演予定。
ドイツ・ベルリン生まれ。『サロメ』ヘロデをはじめ、ワーグナー作品を主なレパートリーとして、ザクセン州立歌劇場を中心に、ウィーン国立歌劇場、ドレスデン州立歌劇場、バイロイト音楽祭などで活躍。レパートリーには『タンホイザー』タイトルロール、『ニーベルングの指環』ジークフリートとミーメ、『ボリス・ゴドゥノフ』シューイスキー公、『モーゼとアロン』アロン、『ピーター・グライムズ』タイトルロールなどがある。『ヴォツェック』は、2005年~06年ドレスデン州立歌劇場で大尉役、05年ウィーン国立歌劇場で鼓手長役を演じた後、2008年に本プロダクションのバイエルン州立歌劇場『ヴォツェック』初演に大尉役で出演、その後もミュンヘン・オペラ・フェスティバルを含め再演の度に出演している。近年はほかにライン・ドイツ・オペラ『サロメ』ヘロデ、『エレクトラ』エギスト、『ヘンゼルとグレーテル』魔女などに出演。新国立劇場には02年、08年『サロメ』ヘロデ、10年『ジークフリート』ミーメに出演している。
東京藝術大学卒業、同大学大学院オペラ科修了。1994~2001年ライプツィヒ歌劇場専属。02~11年ワイマールのドイツ国民劇場専属。これまでにベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン州立歌劇場、ライン・ドイツ・オペラ、スコティッシュ・オペラなどに客演。新国立劇場では『ラ・ボエーム』コッリーネ、『ドン・ジョヴァンニ』騎士長、『セビリアの理髪師』ドン・バジリオ、『アイーダ』ランフィス、『ナブッコ』ベルの祭司長、『夜叉ヶ池』鉱蔵ほか多数出演。2013/2014シーズンは『リゴレット』スパラフチーレに出演したほか、『カルメン』スニガ、『アラベッラ』ヴァルトナー伯爵にも出演予定。2009年『ヴォツェック』初演でも医者役で出演している。藤原歌劇団団員。
ロシア出身。ゲッツ・フリードリヒに見出されベルリン・ドイツ・オペラの専属歌手となり、以来ザクセン州立歌劇場、ミラノ・スカラ座、ベルリン・ドイツ・オペラ、バイロイト音楽祭、エディンバラ音楽祭などに出演。『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『エウゲニ・オネーギン』オルガ、『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネ、『ラインの黄金』フリッカ、『神々の黄昏』ヴァルトラウテ、『タンホイザー』ヴェーヌス、『ばらの騎士』オクタヴィアン、『青ひげ公の城』ユディットなどを歌っている。13年はマンハイム州立歌劇場『パルジファル』クンドリー、ライン・ドイツ・オペラ『タンホイザー』ヴェーヌスなどに出演。新国立劇場には『フィガロの結婚』ケルビーノ、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『こうもり』オルロフスキー公爵、『ばらの騎士』オクタヴィアン、『ラインの黄金』『ワルキューレ』フリッカ、『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネ、『タンホイザー』ヴェーヌス、新国立劇場開場10周年記念オペラ・バレエガラ公演などに出演している。
「ベルクの音楽のせいでしょう、主人公にかかる重圧は、戯曲よりオペラの方が、さらに大きく複雑であるように感じます」
と、クリーゲンブルクは語る。
ビューヒナーの戯曲『ヴォイツェク』(演劇)をベルリンで演出し、高い評価を得たのは、まだ28歳だった1991年のこと。このとき「王様や皇帝など権力を持つ側より、すべてを奪われた立場の人間を描く方が、遙かに政治的に深い内容を表現できる」ということを学んだそうだ。2013年秋に新国立劇場で手がけた『リゴレット』とも共通するが、特別なことを望んでいるわけではない一庶民が、いつのまにか社会にはびこる暴力や悪意の渦に巻き込まれ、自らその歯車の一部になってしまうというストーリーに、強く惹かれるという。ビューヒナーとの対峙を経てベルクのオペラ版に出会い、作品への理解がより深められた結果が、ミュンヘンと東京双方で絶賛された『ヴォツェック』初演(東京は2009年)、ということになるだろう。
人が歩くたびにピシャピシャと水が音をたて飛沫を上げる床と、宙に浮かんでかすかに揺れる、ヴォツェックの家。閉塞感に押し潰され、不安定極まりない状況に置かれた主人公の心象を、見事にビジュアル化した美術は圧巻だ。クリーゲンブルクは、
「水を使ったのは、ひとつはヴォツェックの生きている世界が、つねにぬかるみ湿っていて、非常に居心地の悪い環境にあるということ。もうひとつは、とても複雑なベルクの音楽と、ピシャピシャと跳ねる自然でシンプルな水の音が混在している状態のおもしろさ。この2つの効果を狙ったものです」
と、さまざまな想像を喚起させ評判になった"水"の演出意図を聞かせてくれた。
大胆で動きのある大掛かりな装置や、登場人物たちの独特な風貌と身体表現は、クリーゲンブルク演出に顕著な特徴のひとつ。実はこの視覚重視の基底にあるのは、社会主義体制下の旧東ドイツに生まれ育ったことで身に付いた、語意通りに人の言説を受け取ることへの疑念だという。他者から発せられる情報については、つねに言外の意味を推し量ったうえで判断し、自分が発する際には、身振りやしぐさを始めとする、言葉以外の手だてを駆使して真意を伝える。言語への不信を余儀なくされた環境により、身体とそれを扱う空間に対する意識が発達し、それが舞台創造にも反映されるようになった??というのが、クリーゲンブルク自身による分析だ。
こうしたバックグラウンドを知ると、隠然とした巨大な負の構造に取り込まれ、破滅してゆくヴォツェックの物語への共感が、より切実なものに思われてくる。クリーゲンブルクの透徹した美意識に貫かれた『ヴォツェック』の不気味な闇の深さに、さらに戦慄を覚えることになりそうだ。
text by 伊達なつめ (演劇ジャーナリスト)
新国立劇場とバイエルン州立歌劇場の共同制作によるアンドレアス・クリーゲンブルク演出「ヴォツェック」。
観る人の心に深く鋭く刺さる名プロダクションの舞台裏を大公開!
新制作「リゴレット」が話題の演出家アンドレアス・クリーゲンブルク。彼が新国立劇場で最初に演出したオペラが「ヴォツェック」です。この舞台の特徴のひとつが、水。舞台全体に張られた水はヴォツェックの心を映す鏡のようであり、またピチャピチャと濡れた感覚を視覚と聴覚から呼び起こす、クリーゲンブルク版「ヴォツェック」の大切な要素となっています。
舞台上で水を使うときは、絶対に水が漏れないよう、そしてオーケストラピットに1滴の水も飛ばないよう、細心の注意が必要です。「ヴォツェック」の水は水深2~3cmですからとても浅いのですが、面積は約18m×18mもあります。水量は約20トン。舞台の床には、まずリノリウム(バレエの舞台で使うもの)を敷き、その上にブルーシート、さらにプールシート、と三重に敷き、舞台の周囲に縁を立ちあげ、毎公演の朝に約2時間かけて水を入れます。
そんな水の舞台を歩いたり、時には膝をついたり、たくさんのマットを投げたり! なので毎公演後に大変なのが、靴やマットを乾かす作業です。バックステージではふとん乾燥機が大活躍するのでした。
さて、水を張った床の上には、ヴォツェックの部屋などになる“ハウス”と呼ぶ舞台セットがあります。この四角い箱、宙に浮いているように見えますが……本当に浮いています。つまり上から吊られているのですが、重量はなんと約17トン! それが上下と前後に動く仕掛けになっています。その仕組みは――まず舞台の上にあるバトン約29本にスリング(吊り具)を約200本つけてH鋼という鋼材を吊ります。そのH鋼がレールになるのですが、そこから7 ~8mのワイヤーを下げて、ハウスを吊ります。レールにはモーターを付け、ハウスは前後に動きます。そしてバトンを上下させると、H鋼と一緒にハウスが上下します。
上から吊られた状態ですから、実はハウスは常に揺れています。客席から見ても気づかない程度のごくわずかな揺れですが、しかし、上演中ずっとハウスの裏にいる演出部のスタッフ(歌手に出番のきっかけを出したり、小道具の用意をします)は、慣れないうちは酔ってしまうそうです。そんな揺れのなかで歌手たちは歌っているのですが、歌手から意見が来たことはないそうなのでご安心を。
「ヴォツェック」はバイエルン州立歌劇場との共同制作で、バイエルンでの上演が先でしたが、劇場の機構が異なるため、ハウスを吊って動かす仕組みは2つの劇場で違います。バトンやレールを使う方法は新国立劇場の舞台機構とスタッフの知恵の結集なのです。
取材・文:榊原律子
(新国立劇場友の会 会報誌11月号より)
新国立劇場オペラ「ヴォツェック」の特設ページです。スタッフや出演者の紹介、演出の見どころなどを紹介します。