大西多摩恵(オオニシタマエ) のチケット情報

公演レビュー
  • 「庭の柿の木」

    居間の片隅に置かれたパイプベッド、小さなちゃぶ台、仏壇の置かれた壁に茶箪笥、上手には庭に出入りできる引き戸、その横に玄関に通じる廊下、その奥に二階に上がる階段、下手奥に台所がある武井家は、浩一郎とみほの老夫婦が暮している。質素な飾り気のない居間はさみしささえ感じさせる。病気がちの浩一郎は、二階から過って学習塾を開いていた時分の黒板を持ち出し、所在無げに拭いている。二人の間には三人の子があり、親に時折心配をかけながらも暮らしているらしく、どこにでもありそうな年金頼りの老人家庭のようだ。そこへ、顔なじみの町内会長が町会費の問題を口実に上がり込み、世間話とともに民生委員の立場から、ひきりに夫婦の暮らしぶりを気にかけている。時折訪れるみほの姉の娘、姪っ子の遥が顔を見せた。遥は父親とそりが合わず、心配した浩一郎は、何かと心を砕いていた。帰り際に父親との仲直りをなぜか突然忠告した叔父に対し、遥は意を決して意外なこと口にした。……穏やかに年を重ねた老夫婦の間には、若い頃の葛藤を飲み込み、作り話の家族ゴッコで、平穏を保ちながら今に至っている、人に言えぬ事情を抱えた夫婦でもあった。夕食の手伝いを申し出た遥は、空の冷蔵庫に気が付き、問いただすが、もっともらしい返答。ふいに庭の破れ塀から入ってきた訪問販売員のしつこいセールスに根負けして追い払った事情は、全てを話しきりお茶を飲む、全てこの一事のためであった。……人生の最期をどう迎えたらよいのだろうか。高齢者世帯が増えた現在に悲しきも避けられたい問題を提起した作品でもある。

    粗忽者の早とちり
  • スイートホーム

    最近特異とも言えなくなった少年犯罪。記憶から消えてしまった「目黒・中学生両親祖母殺害事件」を題材とした戯曲。生き残った祖父は、大事な家族を奪ってしまい、少年院での3年間の治療と保護観察から退所する孫とどう向き合ったらいいのか・・・メディアでは知る由もない深い悔恨と少年の再生を信じる物語だ。頑なに面会することすら拒絶してきた祖父は、少年院の医師の熱心さに突き動かされるようになぜ孫がこんな大それた事件を引き起こしたのか知りたくなった。それは少年の再生にも、必要不可欠であるようだ。祖父の高橋長英、孫の辻井彰太、祖母の大西多摩恵両親の鳥山昌克、林田麻里、そして医師の西尾友樹、全員の過不足ない演技に拍手を送る。家族が憩った住まい、治療を受ける少年院の一室、事件の現場となった居間、亡者の思いを語る居間等、舞台転換の巧みさ、沈黙の重み、・・・目の離せない2時間だった。

    粗忽者の早とちり
  • 「金閣寺-The Temple of The Golden Pavilion-」

    心理とか概念とか舞台芸術家はこんなふうに表現するんだなぁとひたすら感心しました。感性で見るなら原作読んでなくてもいいけど、理論的に見るなら原作を読んでから見たほうがいいと思う。柳樂君の演技は流石で、ベテランの俳優さんにひけをとらない素晴らしいものでした。

    さむ
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