大原研二(オオハラケンジ) のチケット情報

公演レビュー
  • 「熱狂」

    1924年2月、前年起きたナチスの武力蜂起(ミュンヘン一揆)裁判でのアドルフ・ヒトラーの判決の日から舞台が始まる。弁明と言うより彼の「大義」を語るその演説は、第一次世界大戦で疲弊し、自信を失ったドイツ国民に彼の存在を大きく印象づけた。トレードマークの髭を敢えてつけてはいないが、演説の語りぷり、仕草、その呼吸そして巧みなメイクか眼の据わった狂気の眼は、彼そのものを想起させるほど西尾友樹はなりきっていた。数年のうちにナチスの党指導者(フューラー)にのし上がったのは、彼の演説であり、信念が他の幹部を凌駕していた。彼の演説は、国民を鼓舞し自信を持たせ、分かりやすく、視覚に訴える現代のそれである。ナチスが政権を奪取するまでの10年間、恫喝と懐柔を繰り返し絶対権力を握るまでを描いている。彼が権謀術策を巡らせる中で、決して譲らないのが、絶対的な権力「指導者原理」であった。…それは現代に通用し、人心掌握のプロパガンダであり、現に我々も目にするところだ。ナチス幹部を演じた俳優たちの個性豊かな演技が、脇を締めていて見応えがあった。ヒトラーの世話係ビルクナーとナレイター役を兼ねた浅井伸治が、正直一途な青年から数年後「あの記憶の記録」での非情なSS将校に変貌していく見事さと、戦争の人を変える悲惨さを訴えていた。人々の「熱狂」が一人の独裁者を生み出したことを、静かに胸に仕舞い込んで観客は劇場を後にした。

    粗忽者の早とちり
  • ミナモザ 「彼らの敵」

     「マスメディアの暴力性」や「事実とは何か?」について、また「何のために働くのか?」、ひいては「より良い人生とは何か?」といった誰もが日常的に直面していながら日頃ほとんど突き詰めて考える事のない、とても大切な事について考えさせてくれます。純粋にエンターテイメントとしても、演出、脚本、役者さんたちの演技の全てにおいて素晴らしく、とてもヘビーな内容なのに何故か見終えた後はたくさんのプラスのエネルギーで満たされました。  雑誌や新聞など印刷物として形になったものを読者という立場でしか接する事が無く、記事というものが一体どういう人たちによって、日々どのような方法で取材され執筆されているのか、読者にその内情を知ることができる読者は実際ほとんどいないのが現実だと思います。ですが、この演劇「彼らの敵」は、そうした知られざる世界の一端を観客として垣間見ることができるでしょう。また、本作品では演出家が元々仕事を通じての知人であった、かつての誘拐事件の被害者に「直接」インタビューを重ね、その話の内容を元に脚本を書かれたというだけあって、生々しいくらいの臨場感で誘拐事件の「真相」を巡って、さまざまな立場の異なる目線から生じる多様な感じ方、考え方に触れる事ができるのも魅力です。取材対象である被害者、取材する側の記者や編集者、マスメディアの情報を元に被害者宅に匿名で嫌がらせの電話をかけ手紙を書き送る読者たち、大学の先輩や雑誌社の同僚など被害者の身近な人たち…といった多様な角度から一つの事件を深く掘り下げて見る(検証する?)事で、より「正確な」事実に近づいていくその過程を丁寧に見せてくれます(これとは対照的に、本作品に登場する雑誌の編集者は被害者に直接コメントを取らず、被害者が面識すらないルポライターからのまた聞きのような話だけに基づいて記事にしたために、虚偽の記述でさえ事実であるかのように書きたてながら、謝罪するどころか脅すように「ここに書いてあることは私(編集者)が思う事実であって、人の数だけ事実も存在する」などと言い放つなど、被害者の一生を左右してしまうほどの内容の記事でありながら、記事になるまでの方法から出版後の対応までやり方が粗雑過ぎるように思えて、お芝居というフィクションの世界にもかかわらず、人間の嫌な部分を見せつけられたようで何だかとてもやるせない気がしてしまいました)。

    katoributa
  • スカイロケット「旅猫リポート」

    高校演劇をやっていたのですが、きちんとした舞台を見に行くのは初めてでした。 元々、有川先生のファンだったということもあって見に行ったのですが、 改めて演劇の良さを感じました。 笑ったり泣いたり。見に来てよかったなぁと思いました。 一つツボだったのが、下手側の舞台装置の壁の部分が開くところです。 コースケとのエピソードにナナがツッコミを入れる時にそこからナナが出てきたのがすごくかわいかったです。 演者さんが演じると小説とまた一味違った面白さ楽しさがあるなーって思いました。 次回の公演も見に行きたいです。

    あきら鹵
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