貧困に苦しむ兵士の転落を描いた衝撃作!20世紀オペラの金字塔として世界中で上演されている『ヴォツェック』を英国出身のリチャード・ジョーンズによる演出、大野和士の指揮でお届けします。11/15(土) ~ 24(月・祝)新国立劇場 オペラパレスにて上演。
孤独が男を蝕み、狂気が支配する
A.ベルクが打ち立てた20世紀オペラの金字塔!
大野和士芸術監督が上演に注力する20世紀オペラから、『ヴォツェック』を新制作します。新ウィーン楽派の作曲家アルバン・ベルクが唯一完成させたオペラ『ヴォツェック』は、貧困にある兵士の精神的不安と破滅を描く衝撃的な作品で、20世紀オペラの金字塔として世界中で上演が繰り返されている人気作です。原作はゲオルク・ビューヒナー(1813~1837)が執筆した未完の戯曲で、1821年にライプツィヒで起きた殺人事件の加害者ヴォイツェックの精神鑑定の記録をもとに書かれました。1914年にウィーンで上演された演劇を観たベルクはオペラ化を構想したものの、翌年第一次世界大戦に徴兵され、除隊後1917年から21年になって作曲した『ヴォツェック』は自身の厳しい軍隊生活の経験も重ねて書かれたと言われています。ベルクはシュプレヒゲザング、シュプレヒシュティンメと言われる歌と語りの中間の技法を使い、演劇的緊張感が張り詰める中で、貧困から逃れられない男が妻の不倫をきっかけに転落していく物語を一気に語ります。
演出を手掛けるのは、英国が生んだカリスマ演出家リチャード・ジョーンズ。高度な演奏技術が要求される難役ヴォツェック役には、新国立劇場で2009年にも同役を歌った世界的スター、トーマス・ヨハネス・マイヤーが出演。大尉役にはキャラクター・テノールの世界最高峰アーノルド・ベズイエン、鼓手長には同役を特に得意とするジョン・ダザック、マリー役にはドラマティックな表現で活躍するジェニファー・デイヴィスが出演します。指揮は大野和士芸術監督が自らあたります。
▼公演詳細は公式HPにてご確認ください。
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/wozzeck/
※やむを得ない事情により、公演内容やスタッフ・キャストに変更が生じる場合があります。
【指 揮】大野和士
【演 出】リチャード・ジョーンズ
【美術・衣裳】アントニー・マクドナルド
【照 明】ルーシー・カーター
【合 唱】新国立劇場合唱団
【児童合唱】TOKYO FM 少年合唱団
【管弦楽】東京都交響楽団
【出演者交代に関するお知らせ】
■11月24日(月・休)公演:出演者交代に関するお知らせ (2025.11.24)
ヴォツェック役のトーマス・ヨハネス・マイヤーは健康上の理由により出演できなくなりました。代わって、カヴァーの駒田敏章が出演いたします。トーマス・ヨハネス・マイヤーは、11月20日(木)、22日(土)公演を体調不良により降板し、療養に努めておりましたが、1週間程度の入院加療が必要となり、やむなく24日(月・休)の最終公演も降板することとなりました。マイヤーの出演を楽しみにしてくださっていた皆様へは大変申し訳ございません。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
なお、この変更に伴う払い戻しはございません。
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/news/detail/6_030703.html
■11月22日(土)公演:出演者交代に関するお知らせ (2025.11.22)
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/news/detail/6_030697.html
■11月20日(木)公演:出演者交代に関するお知らせ (2025.11.20)