結城座旗揚げ390周年記念公演第一弾「奢りの都市」結城座と佐藤信が20年振りにタッグを組みます!
本作では嵯峨天皇の十二皇子で「源氏物語」のモデルにもなったと言われる源融(みなもとのとおる)を主人公にした世阿弥の名作『融』を原作に、近未来の「ミヤコ」を舞台に都市という場所とそこに生きる人々の栄枯盛衰を描きます。
能役者・清水寛二氏を客演に迎え、江戸糸あやつり人形と能という異なる古典芸能についての想像力を、遠く奈良時代の「散楽」にまで遡らせて、“舞い”や“祈り”といった原初の姿に思いを巡らせながらの新しい融合表現を試みた意欲作です。
現代演劇のルーツの一つでもある能と結城座の人形は、長い歴史の変遷を辿りながらも異なる伝統文化の形をとり、現代まで受け継がれています。
不安定で変化の激しい現代社会の中でも人々が日々の営みの原点を振り返り、今と地続きの未来へ思いを馳せる舞台を創り上げます。