この恋は永遠に続くのか?モーツァルトの天上の音楽が描く恋の駆け引き── 巨木が立ち並び苔の薫りまで漂うような深遠な森を背景に、徹底してリアルな舞台美術も大きな見どころです。指揮は飯森範親、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏でお届けします。
『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』と共に"ダ・ポンテ三部作"として親しまれているモーツァルトの名作。タイトルは"女はみんな、こうしたもの"の意味で、皇帝ヨーゼフII世が『フィガロの結婚』のバジリオの台詞をもとにした新作を依頼したと言われ、ウィーンでの初演はアンコールのために上演時間が倍になるほどの大成功を収めました。今日では、若い男女の恋愛喜劇の中に、鋭い人間洞察による男女の感情の機微、人間の本質や愚かさがにじみ、美しい音楽の世界が広がるモーツァルトの代表作としてその真価が認められています。二重唱をはじめ三重唱、四重唱、五重唱と、繊細な感情を表現する均整のとれた優美なアンサンブルは、モーツァルトのオペラの極致といってもよい美しさです。
世界中のオペラハウスで今や引く手あまたの演出家ミキエレットを招いて11年5月に初演したこのプロダクションは、現代のキャンプ場へ舞台を移した斬新な演出ながら、的を射た展開で観客の心を掴み、「キャンピング・コジ」と大きな話題となりました。巨木が立ち並び苔の薫りまで漂うような深遠な森を背景に、現代性と遊び心いっぱいの色彩豊かな衣裳や小道具が目に飛び込んでくる、徹底してリアルな舞台美術も大きな見どころです。
セレーナ・ガンベローニ、ダニエラ・ピーニ、ホエル・プリエトら旬の歌手たちが結集し、2020/2021シーズン開幕公演『夏の夜の夢』を大成功に導いた飯森範親が指揮を務めます。
★公演詳細は公式HPにてご確認ください。
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/cosi/
※やむを得ない事情により、公演内容やスタッフ・キャストに変更が生じる場合があります。
全2幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉
指揮:飯森範親
演出:ダミアーノ・ミキエレット
美術・衣裳:パオロ・ファンティン
照明:アレッサンドロ・カルレッティ
再演演出:三浦安浩
フィオルディリージ:セレーナ・ガンベローニ
ドラベッラ:ダニエラ・ピーニ
デスピーナ:九嶋香奈枝
フェルランド:ホエル・プリエト
グリエルモ:大西宇宙
ドン・アルフォンソ:フィリッポ・モラーチェ
合唱:新国立劇場合唱団
合唱指揮:水戸博之
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団