ヘンデル(オラトリオ「時と悟りの勝利」)
古楽界の巨匠、30年ぶりの来日! ベルギーの古楽オーケストラ、ビー・ロック・オーケストラと、4人のソリストと共に「ヘンデル《時と悟りの勝利》」をお贈りします。 2025/4/4(金)東京オペラシティ コンサートホールにて開催。
■曲目
ヘンデル:オラトリオ《時と悟りの勝利》HWV46a
(日本語字幕付)
■出演
ルネ・ヤーコプス(指揮)
美:スンヘ・イム(ソプラノ)
快楽:カテリーナ・カスパー(ソプラノ)
悟り:ポール・フィギエ(アルト)
時:トーマス・ウォーカー(テノール)
ビー・ロック・オーケストラ
カウンターテナー歌手として活躍、その後は指揮者として世界の古楽界を牽引し続ける重鎮、ルネ・ヤーコプス。自身のアンサンブル、コンチェルト・ヴォカーレを中心に、フライブルク・バロック・オーケストラやベルリン古楽アカデミーなどとの活動を通じて、今日の古楽の隆盛に大きな影響を与え続けてきました。1995年以来長い間日本は訪れていませんでしたが、実に30年ぶりとなる来日公演が実現、結成以来清新な取り組みで注目を浴びるベルギーの古楽オーケストラ、ビー・ロック・オーケストラと、4人のソリストと共にお贈りします。
演奏する作品は、ヘンデルが22歳で作曲した最初のオラトリオ。この作品を得意とするヤーコプスたっての希望によるプログラムで、ヨーロッパ内でもプロジェクトが進行中です。4人のソリストが、擬人化された美、快楽、悟り、時をそれぞれ受け持つ寓話的な内容で、のちにヘンデル自身が様々な作品で旋律を再利用しています。中でも有名なのが、オペラ『リナルド』でアリア「私を泣かせてください」に使われた、快楽のアリア「棘に触れずに、バラを摘んで」。ヘンデル若き日の意欲溢れるオラトリオです。
演奏は、古楽演奏の中心地のひとつベルギーで2005年に生まれた、若い世代の音楽家によるビー・ロック・オーケストラ。B’Rockという名称に見て取れる、Barock(独)/Baroque(英)でありBe Rockという言葉は、「バロック演奏はロックであれ」というこのオーケストラが目指す活動や理念を端的に表しており、その新鮮で闊達なアンサンブルに注目です。 韓国トンヨン国際音楽祭ほかとの共同企画により、日本では東京オペラシティのみとなるアジアツアーが実現しました。この貴重な機会に、ぜひ、78歳、円熟の巨匠ヤーコプスの芸術をご堪能ください。