バッハとエノケン
クラシック音楽界唯一の「木琴奏者」、通崎睦美のリサイタル。今回は<バッハとエノケン>と題して多彩なプログラムでお届けします。 10/30(木)サントリーホール ブルーローズ(小ホール)にて開催。
■出演
木琴:通崎睦美
ピアノ:松園洋二
■曲目
J. S. バッハ/林光編曲:3声のインヴェンションより
J. S. バッハ/松園洋二編曲:トリオ・ソナタ第5番 ハ長調 BWV 529
高橋悠治:飼いならされたアマリリス
モーツァルト/ホグウッド編曲:クラリネット五重奏曲 K. 581より第2楽章
ハイドン/野田雅巳編曲:ソナタ ニ長調 Hob. XVI: 37
奥村貞吉/松園洋二編曲:金春マーチ
ヴェルディ/松園洋二編曲:オペラ『椿姫』より抜粋
ボロディン/松園洋二編曲:ダッタン人の踊り
L. シェイ/松園洋二編曲:月光値千金
スッペ/野田雅巳編曲:オペレッタ『ボッカチオ』より「ベアトリ姐ちゃん」「恋はやさし野辺の花よ」
松園洋二:アマリリスの鐘
ビゼー/松園洋二編曲:カルメン綺想曲
【プロフィール】
通崎睦美(木琴)
1967年京都市生まれ。京都市立芸術大学大学院音楽研究科修了。マリンバのソリストとして活動する中、2005年東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会(指揮/井上道義)で、木琴の巨匠・平岡養一氏が初演した紙恭輔「木琴協奏曲」(1944)を平岡氏の木琴で演奏。それを機に、氏の愛器と約600点にのぼる楽譜やマレットを譲り受けた。以後、演奏・執筆活動を通して木琴の復権に力を注いでいる。2013年に上梓した平岡の評伝『木琴デイズ 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』(講談社)で、第24回吉田秀和賞、第36回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)を受賞。
2018年4月、ニューヨーク州立大学オスウィゴ校、2024年クッツタウン大学(ペンシルヴェニア州)からの招きで渡米、コンサートやマスタークラスを行った。
また、2000年頃よりアンティーク着物の着こなしが話題となり、コレクションやライフスタイルが様々なメディアで紹介されている。同時期より文筆活動を始め現在に至る。
CDに「1935」「スパイと踊子」他。著書に『天使突抜一丁目~着物と自転車と』『天使突抜367』(淡交社)、『天使突抜おぼえ帖』(集英社インターナショナル)。2021年、第39回京都府文化賞功労賞受賞。