秋の全国ツアーを開催!
熟考を重ねて組みました2つの異なるプログラムを携えて、秋のリサイタルを行います。
プログラムAは「ロ短調を巡る旅 — 光への希求」。ロ短調の作品には名作が多い、というのは個人的な持論ですが、その中でもピアニストにとってはやはり特別な"高峰"の1つ、そして僕自身も様々な思い入れがあるリストの『ロ短調ソナタ』を、今回久々に取り上げ直してみる決意をしました。そしてその傑作へ至るまで、ロ短調とその近親調による作品たちを並べ、1つの道のりを描きます。その道のりからは、きっと、暗闇の中を彷徨いながらも最後にはそこに一筋の崇高な光を見出すに至る心の動き、のようなものを感じていただけるのではないかと思っています。
プログラムBは「美の二つの相貌 — 構成美と陶酔美」と題した、前半・後半で全く異なる2種類の美の世界。ベートーヴェンが生涯をかけて追求した「ソナタ形式」には、彼が様々な実験を通しながら意志を持って作り上げた確固たる"構成美"の体現があります。対して後半は、象徴主義、退廃主義、そして恍惚なる美の追究——特に19世紀末から20世紀初頭に見られたそうした1つの芸術的潮流の中で生まれた、ある種過剰なまでに美を追い求めた音楽、を並べています。
一連の流れの中で聴いていただくことで、何かを感じたり、また考えたりするきっかけとなるだろう——そんなことを確信して組んだプログラム。会場にてお待ちしております。
務川慧悟
▼詳細は公式HP{にてご確認ください。
【対象公演】
10/3(土) タイハクホール名取 中ホール
11/13(金) 東京オペラシティ コンサートホール
・・・・・・・・
ロ短調を巡る旅 — 光への希求
Journey Around B Minor – Aspiration Toward the Light
■一部
J.S.バッハ:フランス組曲 第3番 ロ短調 BWV 814
アルヴォ・ペルト:アリーナのために(Für Alina)
リスト:忘れられたロマンス
ドビュッシー:忘れられた映像より 第1曲 レント(憂鬱に、やさしく)
ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
■二部
フランク(イェルク・デームス編):前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
【対象公演】
11/23(月・祝) 住友生命いずみホール
・・・・・・・・
美の二つの相貌 — 構成美と陶酔美
Two Aspects of Beauty – Structure and Ecstasy
■一部
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 Op.2-1
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第6番 へ長調 Op.10-2
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」
(*ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」)
■二部
ラヴェル:グロテスクなセレナード
ドビュッシー:ボヘミア風ダンス
ジョージ・クラム:マクロコスモス 第1巻より『夢の影像(愛と死の音楽)双子座』
スクリャービン: 2つの詩曲 Op.32
ドビュッシー:仮面
ラヴェル:ラ・ヴァルス