裁判員は全国から厳選な抽選で選ばれたらしいが、たまたま集められた彼らは本当に平均的日本人なのか?
裁判員制度が進化した近未来の日本、12人の裁判員が国民から選ばれ、裁きの席に着いた。殺人罪で告訴された被告は、果たして彼らにどう裁かれるのか?裁判の本審議中じっと黙って傍聴していた12人がせきを切った様に、持論を展開し始める。まな板の上の鯉となった被告の運命は、激流に流される木の葉の様に放浪され続ける。その流れの行き着く果てに何が待っているのか?