全曲湯浅作品によるプログラム。1950~2000 年代から厳選された様々なサイズの室内楽曲。
アンサンブル・コンテンポラリーα主催「湯浅譲二追悼コンサート」は、昨秋、私が発案し、即座に皆の賛同を得て準備が始まった。
全曲湯浅作品によるプログラムは、1950、60、70、80、90、そして2000 年代から厳選された様々なサイズの室内楽曲7作品からなる。
そこには、オリジナリティ、気品、精神の前衛性、音響の構造的な運動体、抽象度の高い選び抜かれた音響美、始源的なるもの、
日本の伝統、声、言語、コンピュータ音楽など、湯浅譲二が長い創作活動の中で取り組んだ様々な要素が凝縮されている。名作で
ありながら再演機会の少ない作品、録音が入手しにくい作品も含まれている。湯浅が全身全霊を傾けて切り拓いた音宇宙に、アン
サンブル・コンテンポラリーαの精鋭たちと素晴らしい賛助の奏者たちが全力で挑む。湯浅譲二が我々に遺してくれた音楽が未来
に向けて羽ばたく歴史的な一夜になるはずだ。