古都の月は


音と静寂の〈間〉を辿る、ドビュッシーを中心としたクラシックの演奏会

古都の月は

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チケット情報

公演エリア

公演について

「音楽とは音と音のあいだにある空間である」
ドビュッシーのこの言葉には、ただ音が連なるだけでは捉えきれない、静寂と響きが交錯する深淵が示されています。その“間”にこそ、作曲家の思索、演奏者の情熱、そして聴き手の想像力が溶け込み、音楽は真の生命を得るのです。

日本には、能や襖絵、枯山水の白砂に象徴される〈間〉の美学があります。京都で磨かれてきたこの感性は、余白にこそ奥行きを見いだし、月光が闇を照らす刹那のように、沈黙によって響きを際立たせます。

京都の夜空に浮かぶ月が古の詩心を映すように、音と音のあいだの〈間〉は皆さまの記憶をそっと照らし、長い歴史と今この瞬間――“時のあわい”を静かに結びつけることでしょう。雅びな古都の情景に想いを馳せつつ、〈音〉と〈間〉が生む幽玄の響きをどうぞご堪能ください。

【プログラム】
ドビュッシー:ピアノトリオ ト長調
ドビュッシー:パンの神に祈るために
ドビュッシー:レントより遅く など

公演期間
2025/10/12(日)
会場
京都・NAM HALL (京都府)
出演者など
[出演]大野綾音 / nanaha / 寺井創
公演などに関する問い合わせ先
しろくまコーポレーション:050-1500-1764