猫と幼いカモメの交流を通して描かれるそれぞれの成長の物語。
ドイツ・ハンブルクの港町に暮らす黒猫ゾルバは、ある夏の日、汚れた波にのまれて息絶え絶えに横たわるメスのカモメ、ケンガーと出会います。「私の卵を食べないで」「ヒナがかえるまで面倒をみて」「ヒナに飛ぶことを教えて」。ゾルバにそうお願いをすると、そのまま息絶えてしまったケンガー。ゾルバはとまどいながらも、ケンガーに亡き母の姿を重ね、約束を果たそうと決意するのでした。
“猫がカモメに飛ぶことを教える”。無謀(むぼう)なことだと皆が言うなか、猫のまとめ役の大佐は「しっぽの誓い」を提案します。それは、街中の猫に協力してもらう代わりに、約束を果たせなければしっぽを切られて街を追放される、というもの。きびしい決まりですが、ケンガーのため、彼女から託された卵のため、ゾルバは誓いをたて卵を羽化させ、無事に約束を果たせるのでしょうか・・・・。