声明公演 真言声明の種智院大学と天台声明の叡山学院の共演
第9回みほとけの音聲~平安千年の声明の調べ~「報恩浄土の調べ」
声明は大きく分けると、梵讃(梵語の声明)・漢讃(漢語の声明・和讃(日本語の声明)の三種類があり、それぞれに数多くの声明が含まれています。古来、密教の法会儀式には、声明は欠かすことのできない極めて重要な位置をしめてきました。
●第1部 天台:叡山学院 「聲明例時」
「聲明例時」とは、阿弥陀経を中心として、往生極楽を願う「例時念仏作法」に、極楽浄土を想起させる美麗な旋律を附した法要です。古来より伝わる譜面に忠実な再現演唱を試みます。
●第II部 真言:種智院大学 「五日三時法」
五日三時法とは、弘法大師が師の恵果和尚への報恩のため、5日間、毎日3度、理趣三昧の法会を執り行われたことが日本の初例とされております。以来、報恩行の最も奥深い法会として、亡家族の追福菩提を祈る法会として、とり行われるようになりました。