裁かれるべきものは一体何なのか……。 真犯人に翻弄される人々を描く〈シリーズ罪と罰〉最新作!
ストーリー
38年前、とある町内会のイベントで起きた無差別殺人事件。その罪で極刑判決を受けた犯人の死刑が執行された。本人は一貫して無実を訴え続けたが、数々の証言や状況証拠の積み重ねによって判決は覆ることなく、ついにその日を迎えたのだった。ところがその後、事件の「真犯人」を名乗る人物が現れる。だがだがしかし、同じタイミングで「真犯人」を名乗る人物がもう一人……一体、本当の「真犯人」は誰なのか?
そもそも彼らは本当に「真犯人」なのか? いずれにしても、無辜の民が理不尽にも国によって殺されてしまったということになる。取り返しのつかない事態……果たして事件の真相はどこにあるのか?