バッハ/ベートーヴェン/ラヴェル ― 再構築される傑作
Bach / Beethoven / Ravel — Recomposition of Masterworks
■2026年12月9日(土)会場:すみだトリフォニーホール 小ホール
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第22番 ヘ長調 作品54
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻より プレリュードとフーガ 嬰ヘ長調 BWV 882
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻より プレリュードとフーガ 嬰ヘ短調 BWV 883
ベートーヴェン(ナモラーゼ編曲):大フーガ 作品133
ラヴェル:鏡
ラヴェル(ナモラーゼ編曲):『ダフニスとクロエ』第2組曲
※予定
本公演に寄せて ― ニコラス・ナモラーゼ
今回は、バッハ、ベートーヴェン、ラヴェルによる特別なリサイタル・プログラムをお届けします。全体を通して、ピアノのための傑作オリジナル作品と、これらの作曲家による画期的な音楽的主張を、私自身の編曲作品と対置させながら演奏します。
ベートーヴェンの《大フーガ》は、もともと弦楽四重奏のために書かれた作品であり、彼の中でも最も現代的かつ挑発的な存在として特異な存在感を放っています。それは、実験性に富んだ《ピアノ・ソナタ 作品54》や、バッハによる一連の《前奏曲とフーガ》と響き合うように配置しています。
プログラム後半では、20世紀ピアノ音楽の礎とも言えるラヴェルの《鏡》と、私が編曲した同じくラヴェルのバレエ音楽《ダフニスとクロエ》からの組曲第2番を併せて演奏します。
大好きな日本で再び演奏できることを、心から楽しみにしています。
ニコラス・ナモラーゼ
2018年ホーネンス国際ピアノコンクール優勝。以後、Musical America新人アーティスト、BBC Music Magazine Rising Star、Gramophone「One to Watch」に選出され、2022年英国批評家協会ピアニスト・オブ・ザ・イヤー受賞。
カーネギーホール、ウィグモアホール、ベルリン・コンツェルトハウス、エルプフィルハーモニー、ヴェルビエ音楽祭など世界各地の主要ホール・音楽祭に出演。ロイヤル・フェスティバルホール公演は各紙で高評価を得る。英米独でのリサイタルツアーのほか、室内楽・オーケストラ共演も多数。
録音ではハイペリオン盤がUKクラシック・チャート1位を獲得し、BBCおよびグラモフォン誌で特選盤に選出。2025年にオンディーヌと契約し、2026年新譜をリリース予定。
神経心理学の研究者としても活動し、ヴェルビエ音楽祭で脳活動を可視化しながら演奏する「Neurorecital」を世界初演。作曲家として委嘱作品や映画音楽を多数手がけ、Muse Pressより作品出版。NY市立大学大学院で博士論文賞を受賞し、“Ligeti’s Macroharmonies”として出版。
1992年トビリシ生まれ。ジュリアード音楽院等で学び、アックス、シフらに師事。現在はジュリアード音楽院およびNY市立大学大学院センターで後進指導にあたる。