冨田勲メモリアルコンサート ~特撮・アニメ・映画音楽特集~
冨田勲作品集コンサート ~特撮・アニメ・映画音楽特集~


- NEW!庵野監督より推薦コメントが到着!
公演・チケット情報
【日程】
2018年9月17日 (月・祝)
15:00開演(14:15開場)
【会場】
東京国際フォーラム・ホールC
(東京都千代田区丸の内3丁目5-1)
【料金】
S席 7,500円、A席 5,500円、
アフターパーティ付チケット 18,000円
※未就学児童入場不可
コンサート概要
映画、TV、アニメ界に君臨した
冨田勲の音楽が再び、蘇る
『マイティ・ジャック』
日本で最初にシンセサイザーを導入したシンセサイザーの第一人者、冨田勲。1950年代は数多くの映画音楽の作曲を手がけ、東映映画『地獄の午前二時』を皮切りに、『国際スリラー映画 漂流死体』『悪魔の札束』などのサスペンス作品を数多く手がけた。当時、日本的ではないモダンな旋律は当時大きな注目を集め、物語に寄り添う冨田の音楽は作品を一層際立たせた。1960年代から70年代にかけて、NHK大河ドラマ『花の生涯』、『新日本紀行』、『きょうの料理』など、テレビにおいて冨田サウンドが存分に発揮された。
『ジャングル大帝』
さらに、『キャプテンウルトラ』『マイティ・ジャック』といった特撮番組、『ジャングル大帝』『リボンの騎士』『どろろ』といったアニメ作品でも楽曲を提供。また、1977年に発表したシンセサイザー作品の代表作『惑星 Planets』は世界的ヒットとなった。2012年には初音ミクをソリストに起用し、オーケストラ作品『イーハトーヴ交響曲』を発表。当時80歳にしてさらにストイックに進化し続ける冨田は大きな注目を集めた。亡くなる1時間前まで創作に取り組んでいた、まさに遺言とも言える作品『ドクター・コッペリウス』。2016年11月に冨田勲追悼特別公演として上演され、大きな歓声と鳴り止まない拍手で幕を閉じた。
あれから2年。ついに冨田勲の作品集コンサートが実現する。特撮・アニメ・映画音楽と冨田が手がけた数々の名曲をオーケストラの生演奏でお贈りする。指揮を執るのは関西フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者の藤岡幸夫。BBCフィルの定期演奏会に出演し「タイムズ」紙などで高く評価され、マンチェスター室内管弦楽団首席指揮者、日本フィル指揮者を経て、現在関西フィル首席指揮者。毎年40公演以上を指揮し、2018年で19年目のシーズンを迎えた関西フィルとの一体感溢れる演奏は、常に高い評価を得ている。力強くどこか儚い、そして人々の胸に熱く響き渡る冨田サウンドが、再び蘇る。
庵野秀明監督より
コメントが到着!
庵野秀明監督は、いまやアニメ、特撮の枠を超えて世界で評価を受ける。 実は飼い猫に「マイティジャック」と名付けるほどの「マイティジャック」ファン。 音楽に人一倍こだわる庵野監督から、「冨田勲メモリアルコンサート」へのメッセージ。これは期待せざるをえない!
プロフィール
photo by Yasuhiro Ohara
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冨田勲
作曲家、シンセサイザー・アーティスト
1932-2016。慶応義塾大学在学中から作曲家として多彩な分野で活躍をはじめ、74年にはシンセサイザーによる「月の光」を発表してビルボード誌の第1位を獲得し、さらに日本人として初めてグラミー賞にノミネート。以後発表するアルバムは次々に全世界で空前のヒットとなる。その後、多数のNHK大河ドラマや山田洋次監督作品で音楽を担当。
2011年からは「ISAO TOMITA PROJECT」が始動。「惑星」や「月の光」など、過去の名作をリメイク&サラウンド化した完全版が日本コロムビアより継続的にリリースされている。2011年1月に朝日賞受賞。11月には宮沢賢治の作品世界を題材にし“初音ミク”をソリストに起用した「イーハトーヴ交響曲」の世界初演が行われ大きな話題となる。
14年には、REDBULLMUSIC ACADEMY東京2014に招かれ、世界の若きミュージック・クリエイターたちの前で講演を行い世界中で話題となった。15年5月には「イーハトーヴ交響曲」が中国・北京で上演された。
平成28年5月5日、慢性心不全のため逝去。享年84歳。
(c) Shin Yamagishi
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指揮者
藤岡幸夫
関西フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者
1962年東京生まれ。故・渡邉暁雄の最後の愛弟子。英国王立ノーザン音楽大学指揮科卒業。
1993年BBCフィルの定期演奏会に出演し「タイムズ」紙などで高く評価され、翌1994年副指揮者に就任。同年、ロンドン夏の風物詩「プロムス」にBBCフィルを指揮してデビュー、大成功を収める。以降ロイヤル・フィル、ロイヤル・リヴァプール・フィル等多くの海外オーケストラに客演。マンチェスター室内管弦楽団首席指揮者、日本フィル指揮者を経て、現在関西フィル首席指揮者。
大晦日のテレビ東京系全国ネット「東急ジルベスター・コンサート」に2回、2012年NHK大河ドラマ「平清盛」の劇中音楽の指揮、「題名のない音楽会」をはじめとするテレビ、ラジオへの出演など、活躍の場は枚挙に暇がない。
2002年渡邉暁雄音楽基金音楽賞受賞。滋賀県長浜市文化観光大使。2019年4月、東京シティ・フィル首席客演指揮者に就任する。
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監修・プロデューサー
樋口尚文
映画監督、映画・テレビドラマ評論家
佐賀県唐津市生まれ。中学時代から8ミリ映画を制作し、1983年、ぴあフィルムフェスティバル(PFF)に入選。一方で映画論の執筆も開始し、ダゲレオ映像評論賞に入賞。1985年、初の書き下ろし映画評論集を出版。1987年、株式会社電通に入社。以来、CMプランナーとして多くのTVCMを企画。2017年に独立。
30年の電通勤務のかたわら、映画評論家、映画監督として活動し、キネマ旬報、朝日新聞、読売新聞、映画秘宝などを中心に評論を寄稿。キネマ旬報でのテレビドラマ時評「テレビ・トラベラー」は17年にわたる長寿連載となる。2013年よりYahoo!ニュースにて映画レビューコラム「樋口尚文の千夜千本」を連載。文化庁芸術祭、芸術選奨、キネマ旬報ベスト・テン、毎日映画コンクール、日本映画プロフェッショナル大賞、日本民間放送連盟賞、藤本賞などの審査委員を委嘱されている。2013年、閉館が決まった銀座シネパトスを舞台にした初の劇場用映画「インターミッション」(出演:秋吉久美子、染谷将太、香川京子ほか)を監督。
樋口尚文コメント
シンセサウンドで世界を席巻した冨田勲――それ以前の、わが国の名だたるテレビ番組、映画作品を彩った珠玉のサウンドトラックをフルオーケストラで再現!まさに長くファンに待ち望まれていた、これまでにないメモリアル・コンサートが遂に実現。人気番組『新日本紀行』、大河ドラマ『勝海舟』や名作アニメ『ジャングル大帝』『リボンの騎士』『ビッグX』の音楽などおなじみの楽曲はもちろん、今回は「ぜひオーケストラで聴きたい」という熱烈なリクエストに応えてあの円谷プロの特撮ドラマの頂点『マイティジャック』のサウンドトラックを映像付きの圧倒的迫力で演奏。
さらに胸躍る人気SF『キャプテンウルトラ』のテーマから伝説の大作映画『ノストラダムスの大予言』のテーマの本邦初オーケストラ演奏まで!あの輝ける1960~70年代の高度成長期の熱気、未来と科学への夢を今に伝える、冨田勲の世界。この機を逃すと絶対に聴くことのできない垂涎のトミタ・サウンドの奔流に、あなたのなかの少年少女がわくわくと鼓動する!
庵野秀明監督からの推薦コメント
「マイティジャックの歌」は、僕が人生で一番繰り返し聴いている大好きな音楽です。
その曲がオーケストラの生音で聴けるとは、感激です。生きててよかったと実感してます。
それだけでも感涙モノなのところに、ジャングル大帝、リボンの騎士、ビッグX、新日本紀行のテーマ、勝海舟、キャプテンウルトラにノストラダムスの大予言まで聴けるとは、本当に生きててよかったです。