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@ぴあコラム

サニーデイ・サービス

 曽我部恵一、田中貴、丸山晴茂のトリオとして、90年代を駆け抜け、2000年に解散したサニーデイ・サービス。2008年のRISING SUN ROCK FESTIVALから再始動を果たした彼らが、4月21日に10年ぶりのリユニオン・アルバム『本日は晴天なり』をリリースして、いよいよ本格的なライブ活動をスタート。彼らの新たなサイクルを見届けよう。

 サニーデイ・サービスは、1994年にメジャー・デビューし、2000年に解散。2008年に再結成してRISING SUN ROCK FESTIVALのステージに登場して以降は、中心人物の曽我部恵一が、曽我部恵一バンドやソロでの活動と並行してライブを行ってきたが、このたび4月21日に10年ぶりのリユニオン・アルバム『本日は晴天なり』をリリースして、本格的な活動にのりだした。

 彼らが活動していた90年代当時の日本のロック・シーンは、いわゆる渋谷系の時代だった。これは当時リイシューが盛んになってきた過去の名作や世界各地の音楽のエッセンスを取り込み、発達したテクノロジーを駆使することがベースとなっており、総じて作品の中に投入した情報量の多さを競うような傾向が強かった。

 最初期の彼らもそうしたところから出発していたが、メンバー・チェンジを経て1995年にファースト・アルバム『若者たち』をリリースした時には、すでにはっぴいえんどのオマージュと言われるようなフォーク・ロックを主体とする音楽性で独自の作風を築いており、根強い支持を獲得していった。ナチュラルで素朴な等身大の歌心を重視した彼らの作風は、最先端のサウンド指向を競い合う当時の機運からは、明らかに距離を感じさせるものだったが、それゆえに今聴いても色あせることの無い普遍的な魅力を放っている。

 再結成してから今回のアルバムが制作されるまでの流れも、そんな彼らに相応しく、特別な意図から戦略を練ったものではなく、三人で演奏しているうちに新曲が欲しくなり、徐々にアルバム制作のムードが高まっていくというナチュラルなものだったようだ。新作を携えて行なわれる今回のライブも、そうした彼らの背伸びしない等身大の魅力を、改めて印象付けるものとなるに違いない。(2010/4/23)