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ルノワール~伝統と革新

絵画の伝統と近代主義の革新の間で絶えず模索し続けた「幸福の画家」ルノワール――その姿を国内外の主要コレクション約80点から紹介!

国立新美術館(東京・六本木) 2010年1月20日(水)-4月5日(月)

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≪アンリオ夫人≫

≪アンリオ夫人≫


所蔵先:ワシントン・ナショナル・ギャラリー
制作年:1876年頃
サイズ:65.9×49.8

クレジット:Gift of the Adele R. Levy Fund, Inc., cThe Board of Trustees, National Gallery of Art, Washington.

≪アネモネ≫

≪アネモネ≫


所蔵先:ポーラ美術館
制作年:1883-90年頃
サイズ:46.2×38.1

フランスの小説家オクターヴ・ミルボーは、1913年に刊行されたルノワールの画集の序文で、「ルノワールの人生と作品は幸福というものを教えてくれる」と書いています。この言葉は「幸福の画家」という称号をながくルノワールに与え、彼は女性と裸婦の芸術家として親しまれてきました。しかし、ルノワールはその初期から装飾芸術に強い関心を示し、各地を旅して風景画も多く制作しています。

そこで『ルノワール - 伝統と革新』展では、ルノワール芸術の魅力を4つの章(ルノワールへの旅、身体表現、花と装飾画、ファッションとロココの伝統)にわけ、印象派という前衛から出発したルノワールが、肖像画家としての成功に甘んじることなく、絵画の伝統と近代主義の革新の間で、絶えず模索をつづけた姿をご覧いただきます。

本展では、画家の代名詞ともいうべき女性像や裸婦像のほか、風景画や静物画、装飾画にも取り組んだルノワールの豊かで幅広い芸術の全容を、ボストン美術館やワシントン・ナショナル・ギャラリー、オルセー美術館をはじめ、国内外の主要コレクションから集めた約80点をとおして紹介します。
さらに、優れた印象派コレクションで知られるポーラ美術館の協力により、最新の光学調査をもとに画家ルノワールの技法を解明し、ルノワールの絵画の新たな魅力に迫ります。

第1章 ルノワールへの旅

批評家ジョルジュ・リヴィエールは、1921年、ルノワールの評伝のなかで、彼の両親は、古きフランスの偉大なものを見てきた仕立て職人であり、よき趣味をもった、ひかえめな倹約家であったと記しています。

13歳で陶器の絵付け職人の徒弟となったルノワールは、強い向学心と優れた才能から、のちに画家シャルル・グレールの画塾に入門。バジールやモネなど多くの仲間を得て、印象派の展覧会に参加します。第4回の印象派展からはなれたのちは、サロン(官設展)に出品、理解あるパトロン、画商との出会いを経て、肖像画家としての人生を歩みました。

本章では、ルノワールをめぐる人々や彼が暮らしたパリ、妻の生地シャンパーニュ地方のエッソワ、病気の治療を兼ねて冬を過ごした南仏カーニュ、そして思い出の土地、セーヌ河畔のブージヴァルやシャトゥー、中近東のアルジェリア、セザンヌのいたレスタックなどで描かれた、ルノワールゆかりの人物や風景を通して、その人生と画業をご紹介します。

《ブージヴァルのダンス》パリ近郊、セーヌ河上流のお洒落な行楽地、
ブージヴァルで踊る男女が描かれている。
女性はのちに画家ユトリロの母となるシュザンヌ・ヴァラドン。


≪ブージヴァルのダンス≫

≪ブージヴァルのダンス≫
所蔵先:ボストン美術館
制作年:1883年
サイズ:181.9×98.1


クレジット:Picture Fund, 37.375. Photograph c2009 Museum of Fine Arts, Boston

第2章 身体表現

≪泉≫

≪泉≫
所蔵先:岐阜県美術館

第2回印象派展に出品された《陽光のなかの裸婦》(1875-76年頃)から、最晩年の《浴女》(1918-19年)に至るまで、ルノワールは画家としての生涯を通じて、裸婦の表現を追究しました。

その探求の中間地点にある作品が、いわゆる迷いと苦悩の時期にあたる1887年に発表した《大水浴》でしょう。その素描習作を見た印象派の友人、ベルト・モリゾにルノワールは「裸体画は芸術の本質的な形式のひとつだと思う」と語っています。
若き日に学んだグレールの神話画風の裸体画、またイタリア旅行で見ることのできた、ラファエロやポンペイの壁画に描かれた裸婦などから、ルノワールは多くの影響を受けています。

本章では、岩場に腰掛ける裸婦、水に立てる裸婦、半裸の女、古典古代風の裸婦、横たわる裸婦など、ルノワールの描いた様々な裸婦の表現を通して、彼の身体表現の実験をご覧いただきます。

《泉》健康的な若い女性のモデルを、ルノワールは古典的、神話的に描いた。

第3章 花と装飾画

ルノワールは肖像画家、裸婦の画家として親しまれてきたため、静物画や装飾画がまとめて考察される機会はほとんどありませんでした。

しかし、1877年の第3回印象派展を機に発行された機関誌、『印象主義者、芸術誌』にルノワールは、「装飾芸術と現代」という記事を寄稿、建築と装飾芸術の重要性を説き、ルノワールと同時代の建築家と装飾を依頼された彫刻家たちを厳しく批判しています。そして新しい世代の建築家が登場するまで、「記念建造物の監督を画家に委嘱するべきだ」と主張しました。

また1884 年には、規則性を持たない手仕事や装飾芸術を大切にするという主旨で、画家、装飾芸術家、建築家、宝飾師、テキスタイル・デザイナーたちの新しい組合「不規則主義者協会」の設立を計画したこともありました。

この計画は実現されませんでしたが、本章では、初期から晩年にかけて絶えず画家が探求していた、ルノワール芸術の重要な課題である「装飾芸術」について考察します。

《縫い物をする若い女》ポール・ベラールの別荘に初めて滞在した時に描かれた作品。
ルノワールはその後もしばしば訪れた、
この別荘(ヴァルジュモン城)の読書室、客間の装飾画などを制作している。



≪縫い物をする若い女≫

≪縫い物をする若い女≫
所蔵先:シカゴ美術館
制作年:1879年
サイズ:61.5×50.3


クレジット:Mr. and Mrs. Lewis Larned Coburn Memorial Collection, 1933.452. Photography cThe Art Institute of Chicago.

第4章 ファッションとロココの伝統

≪レースの帽子の少女≫

≪レースの帽子の少女≫
所蔵先:ポーラ美術館(ポーラ・コレクション)
制作年:1891年
サイズ:55.1×46.0


ルノワールがようやく肖像画家として認められたのは、彼が38歳の時、《シャルパンティエ夫人とその子供たち》をサロンに出品した、1879年のことでした。その翌年には、カーン・ダンヴェール家から、娘イレーヌの肖像の注文を受け完成させています。※《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢》は大阪展のみ出品

ルノワールはかつて陶器の絵付け職人であった時、皿や深鉢にヴァトーやブーシェのようなロココ風の絵柄を写していましたが、18世紀フランス絵画の巨匠への愛情は、その少年時代に芽生えていたと思われます。

ルノワールが活躍した19世紀は、パリを中心に新しいファッションの誕生した時代でした。本章では、同時代の最新のファッションにつつまれた女性たちとともに、近代生活のなかに、画家ルノワールがよみがえらせた「18世紀フランス絵画の伝統」をご紹介します。

《レースの帽子の少女》豊かな長い髪を飾る大きなレースの帽子は、1890年代、
若い女性たちの間で流行したファッションであった。
ルノワールはこの時代、再び柔らかい筆さばきの人物画を描き始めた。



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公演・チケット情報


開催期間
2010年1月20日(水)-4月5日(月)
※毎週火曜日休館。


開館時間
午前10時~午後6時(金曜のみ午前10時~午後8時)
※入館は閉館の30分前まで。
※3月27日(土)は「六本木アートナイト 2010」開催に伴い午後10時まで開館。


開催場所
国立新美術館
〒106-0032 東京都港区六本木7-22-2
お問合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
⇒展覧会公式サイトはこちら

※[大阪展] 4月17日(土)~6月27日(日) 国立国際美術館に巡回します。



[バレンタインデー・スペシャルペアチケット]
バレンタインデー特典付ペア引換券 2,700円


※ブールミッシュの焼き菓子(写真左のみ:「トリュフケーキ」と「スフレショコラ」)とペア券がセットになった期間限定のスペシャル・チケット!チケットの販売は、2月13日(土)まで。数量限定のため、予定枚数終了次第販売終了。

公演・チケット情報



[ホワイトデー・スペシャルペアチケット]
ホワイトデー特典付ペア引換券 2,700円


※ブールミッシュの焼き菓子(写真右のみ:「マドレーヌ」と「ガトー・オ・マロン」)とペア券がセットになった期間限定のスペシャル・チケット!チケットの販売は、3月13日(土)まで。数量限定のため、予定枚数終了次第販売終了。

公演・チケット情報



[当日券]
一般 1,500円 大学生 1,200円 高校生 800円
一般発売:1月20日(水) 午前10時より

公演・チケット情報



※チケットは、期間中1回有効。
※中学生以下は無料。
※障がいをお持ちの方および付添者1名まで入場無料。
※2月11日(木・祝)~13日(土)のみ高校生は無料(要学生証)。