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★9/03 特設ページオープン
2010年3月、和央ようか主演で上演され圧倒的な賞賛を持って迎えられたあの名作が新しく生まれ変わり、2012年10月、青山劇場において上演されます。
1901年、20世紀の幕開けとともに一人の女優がベルリンで生を受ける──彼女の名は、マレーネ・ディートリッヒ。 映画監督ジョセフ・フォン・スタンバーグに見出され、「嘆きの天使」「モロッコ」でその名声を確立すると、ドイツからハリウッドに渡る。 その挑発的な態度、妖しい魅力を持つ目つきや脚線美で世界中の目を釘付けにした。
第二次世界大戦への不気味な足音が響く中、祖国ドイツのために反ナチスを掲げる。 第二次世界大戦中には自ら望んで前線に赴き兵士たちを励ました。 そのとき歌った「リリー・マルレーン」は彼女の代名詞ともなり、多くの人々の心を揺り動かした。
若くして幸福な結婚をして娘にも恵まれていたが、フランスの俳優ジャン・ギャバンとは長く恋人同士だった。 彼女の交友関係は幅広く、ジャン・コクトー、アーネスト・ヘミングウェイ、 バート・バカラックなど20世紀のエンターテイメント界のあらゆるジャンルに広がるといってよい。 中でも「愛の讃歌」で知られるエディット・ピアフは最大の友人だった。
再演となる今回の舞台では演出や出演者、楽曲も一新し、 新しい作品として生まれ変わった「ディートリッヒ」を皆さんにご覧いただければと思っております。
暗闇に浮かび上がる葬儀の列。パリで亡くなったディートリッヒの遺骸が、故郷ベルリンの地に帰ってきたのだ。 父親のように彼女を見つめ続けた文豪ヘミングウェイが彼女の生涯を語り始める。
映画は無声映画から、トーキーの時代へ。映画界は新しい時代の新しいスターを必要としていた。 新作映画『嘆きの天使』のヒロインとして、スタンバーグ監督に見いだされた女優マレーネ・ディートリッヒは故郷ベルリンを離れ、 ハリウッドへと進出する。映画『モロッコ』は大ヒットとなり、ついに彼女はハリウッドに君臨する女王へと上り詰める。
折しもドイツではヒットラー率いるナチズムが広がっていた。 ディートリッヒの影響力に目を付けたナチス・ドイツは彼女に帰国するよう圧力をかけるが、表現の自由を奪うナチスを彼女は拒否する。
パリで生活を始めたディートリッヒは、歌手エディット・ピアフや、俳優ジャン・ギャバンと出会う。 ピアフの常識にとらわれない破天荒な人柄に惹かれ、二人はその後生涯の親友になる。 また、ギャバンと恋に落ちたディートリッヒは戦火を避けるため一緒にハリウッドへと移るが、故国の苦難に悩むギャバンは彼女を残しフランスへと戻り入隊する。 ディートリッヒもアメリカ国民としてヨーロッパの最前線への慰問団に入ろうと決意する。
ある夜、ディートリッヒとトラヴィスたちの慰問団の車がドイツ軍の攻撃を受け立ち往生した。 脱出を試みる中、負傷して倒れ置き去りにされていたドイツ軍の少年兵と出会う。 彼を励ますために歌う「リリー・マルレーン」が、雪の舞う夜の森の中に静かに響き渡る。
戦争が終結。ベルリンのアパートでは、母親ヨゼフィーネが亡くなる。故郷への思いを募らせるディートリッヒ。 恋人ジャン・ギャバンとディートリッヒの心もすれ違い始める。そんな中ディートリッヒにラスベガスでのコンサートの話が舞い込む。 自信のない彼女を励ますピアフ。
ラスベガスのコンサートが成功、娘マリアも近くに呼び寄せ、世界中で歌手としての人気が高まっていく中、ピアフの恋人が飛行機事故で亡くなる。 半狂乱になるピアフに、自分たちにできることは、愛することと、歌うことではないかと語る。
故郷ベルリンでは、ディートリッヒ念願の凱旋コンサートを行う日がやって来る。 しかし金のためにアメリカに渡った女優として彼女を快く思わない観客からブーイングを浴びた。 その話題を扇動する新聞。コンサートの楽屋に記者がなだれ込んでくる。果たして次のコンサートは行われるのか・・・?

和央ようか
Yoka Wao
1988年宝塚歌劇団入団。翌年ベルサイユのばら新人公演でオスカル役に抜擢。 2000年宙組トップスターに就任、『ファントム』のファントム役を演じ、大絶賛を浴びる。 同年『BOXMAN』で菊田一夫演劇賞優秀賞を受賞。『炎にくちづけを』では音楽賞を受賞。2006年『NEVER SAY GOODBYE』で退団。 退団後はミュージカル『CHICAGO』ヴェルマ・ケリー役、『ディートリッヒ 生きた愛した永遠に』マレーネ・ディートリッヒ役、『Dracula』ドラキュラ役を好演。 また、映画『茶々-天涯の貴妃-』主演、ドラマ松本清張生誕100年スペシャル『中央流沙』に主演、 今年5月には大阪・名古屋・東京の3大都市でLive tourを開催、16,000人を動員。6月には初の海外ライブをシンガ ポールのマリーナベイサンズで開催。 10月~11月に『ディートリッヒ』を再演、12月には蜷川幸雄演出『トロイアの女たち』に出演、12月下旬~1月上旬のイスラエル公演を控えており、 多方面にわたり活動の場を広げている。
マレーネ・ディートリッヒ役
1920年代のドイツ映画全盛期に「嘆きの天使」で世界的なスターの地位を築く。 1930年代からはハリウッド映画に出演、「モロッコ」などスタンバーグとのコンビで黄金時代を築く。 第二次世界大戦中はアメリカ軍兵士の慰問にヨーロッパ各地を巡り反ナチスの立場を貫く。 戦後は歌手としてアメリカ合衆国やヨーロッパを巡業した。
![]() 荻野目慶子 Keiko Oginome 14歳のときに『奇跡の人』で少女時代のヘレン・ケラー役でデビュー。 映画『南極物語』『忠臣蔵外伝・四谷怪談』『三文役者』(毎日映画コンクール助演女優賞受賞)等に出演。 主な出演作として、舞台『三人姉妹』(蜷川幸雄演出)、『ヒステリア』(白井晃 演出)、 『どん底』(ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)、『十二夜』(串田和美演出)、 『8人の女たち』(G2演出)、 テレビドラマ『幸福の黄色いハンカチ』(11・NTV)、『ハガネの女』(10・EX)、『都市伝説の女』(12・EX)などがある。 |
![]() 鈴木綜馬 Souma Suzuki 1982年劇団四季入団。『オペラ座の怪人』『キャッツ』『美女と野獣』『ウエストサイド物語』等の大作に出演した後98年退団。 その後『エリザベート』『レ・ミゼラブル』『ライト・ イン・ザ・ピアッツァ』(07)、『タイタニック』(07・09)、 『COCO』(09)、『カーテンズ』 『ディートリッヒ 生きた愛した永遠に』(10)、『ドラキュラ』『ロック・オブ・エイジズ』(11)、 『MY ONE AND ONLY』(12)、『LOVE LETTERS』(12年上演予定)、『ミュージカル シラノ』(13年上演予定)など数々の舞台へ出演。 ハイバリトンからテノールの音域で観客を魅了している。 また、テレビドラマ、ナレーションで活躍するほか自ら作詞、作曲した楽曲によるCD・DVD発売や、単独ライブ「音一会」の開催など幅広い音楽活動も行っている。 |
![]() 新垣里沙 Risa Niigaki 2001年にモーニング娘。5期メンバーとしてデビュー。安定した歌唱力とキレのあるダンスで人気を集め、2011年7代目リーダーに就任。 2012年の卒業後、映画『デイズ~私がアイツになった時…~』(12年公開予定)、『とびだせ新撰組!』(13年公開予定)、 テレビドラマ『数学♥女子学園』(12・NTV)、舞台『みのり』『私の頭の中の 消しゴム』『タンブリング vol.3』(12)などに出演し、女優として話題を呼んでいる。 |
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エディット・ピアフ役 フランスの国民的象徴ともいえるシャンソン歌手。「ばら色の人生」「愛の讃歌」など、傷心的な声を伴った痛切なバラードで世界的な人気を得た。 ディートリッヒとは生涯にわたる親友。 |
トラヴィス・バントン役 衣装デザイナー。ドイツからアメリカにやってきたディートリッヒを世界的なスターにするため腕を振るう。 |
マリア役 ディートリッヒの娘。世界的なスターである母に複雑な思いを抱きながらも、彼女を理解し支えている。 |
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![]() 姜暢雄 Nobuo Kyo 1998年、第11回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にてフォトジェニック賞を受賞。 その後、映画『NANA2』(06)、『白夜行』(10)、ドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』(07・CX)、 『タイトロープの女』(12・NHK)、舞台『マイ・フェア・レディ』(09・10)、『ロミオ&ジュリエット』(12)などの作品に出演、多彩な活躍を見せている。 また、CX10月クール土曜23時『高校入試』の出演が控えている。 |
![]() 今井清隆 kiyotaka Imai 1995年劇団四季入団。『美女と野獣』(96)、『オペラ座の怪人』(98)などの多くの 話題作に出演し、脚光を浴びる。 1999年の退団後、映画『群青 愛が沈んだ海の色』(09)、『心中天使』(11)、音楽ドラマ『ハムレット』(11・NHK)などの出演で幅を広げながらも、 『アントニーとクレオパトラ』『ドラキュラ伝説~千年愛~』(10)、 『A CENTENARY 100年のI love you』『眠れる雪獅子』(11)、 『ラ・カージュ・オ・ フォール』『エリザベート』(12)、『ルルドの奇跡』(12年上演予定)など多くの舞台で圧倒的な存在感を見せつけている。 |
![]() 今陽子 Youko Kon ピンキーとキラーズで歌った『恋の季節』『涙の季節』がミリオンヒットとなり、数々の音楽賞を受賞。 解散後は1981年に単身渡米をし、ダンス、歌、英語などを勉強する。 帰国後、数多くのライブ、舞台、テレビに出演。 近年は、舞台『ブロードウェイミュー ジカルCOCO』(09・10・11)、『Nine The Musical』(09)、 『ディートリッヒ 生きた愛した 永遠に』(10)、『太陽に灼かれて』(11)など多数の作品に出演。 |
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ジャン・ギャバン役 フランスの映画俳優。ならず者やお尋ね者を得意とし、ギャング映画に数多く出演。深みのある演技と渋い容貌で絶大な人気を得た。 ジュリアン・デュヴィヴィエ監督による『望郷(ペペ・ル・モコ)』で名声を不動のものとする。 |
ヘミングウェイ役 アメリカの小説家・詩人。スペイン内戦や第一次世界大戦に積極的に関わり、その経験を元に「誰がために鐘は鳴る」「武器よさらば」などを執筆。 「老人と海」が大きく評価され、ノーベル文学賞を受賞した。 |
ヨゼフィーネ役 ディートリッヒの母。ディートリッヒがアメリカに渡った後もかたくなにドイツにとどまる。 |
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撮影=森崎恵美子