11月5日(金)~24日(水)
Bunkamuraシアターコクーン
森山未來
台本を読んだらとにかく面白くて。しかも長塚さんの演出ですから「これはぜひやりたい!」と。40年以上前にポーランドで書かれた戯曲の普遍性に驚きましたし、人は時代を越えて、同じことを言い続けているんだなとつくづく感じました。僕が演じるアルトゥルは、堕落した家族の中で秩序を取り戻そうと孤軍奮闘します。でも彼を含め、この作品に出てくる男どもはとにかくバカバカしい理論武装ばかり。「大事なのはそこじゃない」ということにアルトゥルが気付くか、気付かないか。共演の方々もイジメとしか思えないような(笑)濃い顔ぶれなので、空回りするアルトゥルをぜひ観ていただきたいと思っています。Text:市川安紀
長塚圭史
喜劇として創りたいと思っています。世界の縮図のような巨大なスケールの話が、家族というコミュニティを通じて描かれることで効果的に矮小化されている。人間ってなんて愚かで、だからこそ愛おしいなぁというように、共感できる部分がたくさんあります。膨大な台詞量ですが内容は難解ではなく、論破しあう様はスリリング。それが実現できる強力な俳優たちが集結してくれました。森山さんには繊細さと同時に怒りのパワーみたいなものを感じるんです。楽しみですね。
上段右より:森山未來、奥村佳恵、吉田鋼太郎、秋山菜津子
下段右より:片桐はいり、辻萬長、橋本さとし
タンゴ-TANGO-
【劇作・脚本】スワヴォミル・ムロジェック