――<アナザーフェィス>はなんと14年ぶりだそうですね。皆さんは初めての参加になりますが。
鍛治本「僕は昨年、柿喰う客の公演を観に行って、衝撃を受けまして。なおかつ中屋敷さんが同年代と知っていつかご一緒したかったので、こんなに早く実現できて嬉しいです」
多田「やっぱり劇団に所属していると、他の劇団のやり方ってどういうものだろう?というのは気になってくるもので。だから同年代の劇団の芝居をまるごと体感できるのは幸せですね」
渡邊「実は私は、柿喰う客の何人かとは高校時代からの友人なんですよ。また一緒にやりたいねと言っていたので、今は不思議な感じがしています」
――本作は成井さんが27歳の時に執筆して、その後何度も再演されていますよね。
鍛治本「僕はウラシマという幽霊の役。15年前に友達のナナコと2人で死んでしまって、奥さんに誤解を解きに来たっていう設定です」
渡邊「私はそのナナコを演じます。ちょっと可哀想な女の子なんです。私はこういう役をやるのは初めてなので、美しい恋に見えるように頑張ります。」
多田・鍛治本「(笑)」
多田「僕の演じるクサナギは、中学2年生のカブト、ヤンマ、アゲハの元担任。以前にクサナギを演じた先輩の(岡田)達也さんにもアドバイスを受けたんですけど、やっぱりメインは中学生の物語。だからその子たちの想いを届けられればいいなって思ってます」
――いわゆる"成井ワールド"を中屋敷さん、それも現在27歳という皆さんと同年代の演出家が手掛けることについては?
鍛治本「中屋敷さんの舞台って意外とキャラメルボックスの初期の作品に近いんじゃないかなって思います。"お芝居"というフィクションをグイグイ客席に伝えて来る感じとか」
渡邊「以前、柿喰う客に出演したことがあるので、稽古はもっとぶっ飛んだ感じになるのかと思ったら、意外とストレートなままです。今のところは。ここからどうなっていくのか楽しみです。」
多田「でも稽古場の雰囲気はキャラメルボックスと全然違うけどね(笑)。キャストが全員、渡邊安理級のパワフルさで。本読み中にどんどん話がズレていって誰も止めない(笑)」
――では最後に、お客様にメッセージを。
鍛治本「中学2年生っていう、大人でもなく子どもでもない微妙な時期を描いている作品。だから中学生に観てもらいたいし、大人にもその頃を思い出しながら観てほしいです」
渡邊「私は中学生の頃にこの作品を観ていて。でも今改めて観ると、あの頃わからなかった気持ちに気づけたりするんですね。夏休みに『ナツヤスミ語辞典』を大人が観るっていうことが、ひとつの体験になったらいいなって思います」
多田「"ナツヤスミ"っていい響きですよね。それって学生時代だけだし、いろんな事があったなっていうのは大人になってから振り返るもの。そんなノスタルジックなあれこれがキュッと詰まった作品を、ぜひ観に来てください」
▼キャラメルボックス・アナザーフェイス「ナツヤスミ語辞典」
8月3日(水) ~ 11日(木) 新国立劇場 小劇場 (東京都)
[出演]多田直人 / 渡邊安理 / 井上麻美子 / 鍛治本大樹 / 林貴子 / 原田樹里 / 七味まゆ味 / コロ / 深谷由梨香 / 村上誠基 / 永島敬三 / 大村わたる / 熊川ふみ / 川田希 / 森下亮
□発売中