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チケットぴあインタビュー

音楽劇「ファンファーレ」 柴幸男×坂本美雨

音楽劇「ファンファーレ」 柴幸男×坂本美雨
脚本と演出:柴幸男(ままごと)、音楽:三浦康嗣(□□□[クチロロ])、振付:白神ももこ(モモンガ・コンプレックス)という異なる分野からトップランナーが集った前作『わが星』('09年)では、第54回岸田國士戯曲賞を受賞。演劇界内外から高い評価を受けたそのチームが、最新作『ファンファーレ』では3人とも演出を担当するというワクワクする形で帰ってくる。しかもその出演者側には、坂本美雨の名前が。稽古を終えたばかりの柴と坂本に話を聞いた。

――そもそもの"馴れ初め"というのは?



坂本「柴さんのことは『あの人はいったいどういう人なんだ?!』と興味津々でした(笑)。元々は三浦くんと知り合いで、軽く『出ない?』と誘われて、何もわからず『出る』と即答しました。」



柴「僕はその話を聞いてましたけど、稽古場で姿を見て『あ、本当に出てくれるんだ』と実感しました。でも今、稽古をかさねてみて、オーディションを受けてもらったとしても絶対に美雨さんは受かったと思いますよ」



坂本「私はミュージシャンとしても"これが私なの"って主張するより、この声や体を好きに使ってもらって…というタイプなんです。だからこういう稽古場はすごく楽しいですね」



――本番の1ヶ月半前ですが(取材時)、現在の創作過程について教えてもらえますか?



柴「美雨さん以外のオーディションで選んだキャストは音楽にダンス、芝居と出どころはバラバラですけど、能力の高い、作家的な観点のある人たちです。このあいだまでキャストと僕らを足して15人が、それぞれ一人ずつワークショップを開いたんです。それでみんなのキャラクターが分かったというところはあります」



坂本「私は"呼吸"についてのワークショップをやりました。オペラの先生から習っていた呼吸法が、歌だけではなくて自分の日常生活にも役立ったなと思っているので。"息を回す"とかその先生独特の用語があるんですけど、そういうイメージが共通言語としてみんなと持てればいいと思ったんです」



柴「呼吸法も、演劇と、美雨さんがやっている音楽とではちょっと違って。今はそんな、知らないことをあれこれ試してみることが面白いですね。そうやってワークショップというか、"ウソ"のシーンをいくつか作っていって、そこに演出側が何らかの芝居を構成する要素を散りばめる作業もしています。最後は"妄想"の集合体が出来上がりそうで、そんなことは普通の芝居づくりでは出来ないから楽しいですよ」



――東京公演の後は、三重、高知、水戸の公演を予定。それぞれの土地でもオーディションメンバーが追加されるとか。



柴「まず水戸の人たちと会ってきたんですが、下が7歳で、上は77歳の人もいます。でも最初からコントロールしきれる舞台を作ろうと思ってはいないので、3ヵ所とも違う参加の形になるんじゃないかな。演出側が大変な作業になるだけなんですけどね(笑)」



坂本「でもキャスト側からいえば、それこそが貴重で面白い。舞台のことは未知だから、格好悪くてもなんでも挑戦しようと思っているけれど、一方で私の(音楽という)ひとつのことをやってきた"餅は餅屋"という部分が、いい意味で使われたらいいなと思ってるんですよ。ウチの"餅"さえ美味しかったら、どんな"きなこ"や"あんこ"をまぶしてもらってもいいよ! という気持ちで、今は稽古場にいます(笑)」




取材・文:佐藤さくら 撮影:吉田タカユキ(SOLTEC)


▼音楽劇「ファンファーレ」
9月28日(金) ~ 10月14日(日) シアタートラム(東京都)
10月20日(土) ・ 21日(日) 三重県文化会館 小ホール(三重県)
10月26日(金) ・ 27日(土) 高知県立美術館 ホール(高知県)
11月3日(土・祝) ・ 4日(日) 水戸芸術館 ACM劇場(茨城県)
[出演]坂本美雨 / 今井尋也 / 今村洋一 / 初夏 / 大柿友哉 / 北川結 / 重岡佐都子 / 清水久美子 / 名児耶ゆり / 西尾大介 / bable / 柳瀬大輔
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