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@ぴあインタビュー

『幽霊たち』 佐々木蔵之介

『幽霊たち』 佐々木蔵之介
主宰する演劇ユニット「Team申」の公演、『抜け穴の会議室~Room No.002~』(パルコ劇場)から半年。新進気鋭の劇作家・演出家、前川知大との作品づくりが続いた佐々木蔵之介が次に挑むのは、知る人ぞ知るアメリカ現代文学を代表するひとりポール・オースターの小説『幽霊たち』。ひさしぶりの翻訳劇にあわせて、演出の白井晃をはじめ共演の奥田瑛二や市川実日子ともに舞台初顔合わせ。この新鮮なコラボ、不可思議な作品が立ち上がる奇跡を予感させる。

――翻訳もの舞台への出演は、リーディング『LOVE LETTERS』を除くと約12年ぶりとなります。翻訳作品についての印象を教えてください。



「初めて翻訳ものに出演したのは、パルコ劇場での『ロマンチック・コメディ』(1998年上演)。最初は役名が外国人だということだけでも抵抗がありましたが、実際に演じてみると『こんな世界があるんや!』と舞台そのものへの視野が広がったのを覚えています」



――舞台初共演となる奥田瑛二さん、市川実日子さんにはどのような印象をお持ちですか。



「映像で一度ご一緒した市川さんは、繊細なニュアンスの芝居をされていていい女優さんだなあという印象。映画監督もされている奥田さんは、いくつになってもモノ作りに対して果敢に攻めていらっしゃる方だなあと。実は僕、奥田さんが出演された新宿梁山泊のテント公演(『梁山泊版「四谷怪談」十六夜の月』1996年上演)を観ているんです! そういう大先輩と役で対向できるのは楽しみですね」



――演出の白井晃さんとも初めてです。白井演出作の印象、また白井演出を受けるにあたっての意気込みを教えてください。



「スタイリッシュでスマートという印象がありますね。でも白井さんは僕と同じ関西人。普段は関西風味なところもあるので、ニューヨークが舞台の作品ですが、"おもしろニューヨーク物語"になるかも(笑)。そこまではいかないにしろ、僕がやるからには『そんな芝居はいらん!』と白井さんに言われるのを覚悟で、遊びも試してみたいと思っています」



――昔の佐々木さん同様、未体験の翻訳ものに対して少し抵抗がある方へメッセージをお願いします。



「僕たち日本人が演じるわけですし、純粋に描かれている人間関係を観ていただけたら。それに今回の役名はブラックやブルーというように色の名前で抽象的なので、イメージを広げていただきやすいんじゃないかな。別世界の物語ということではなく、皆さんそれぞれが劇場から何かを持ち帰っていただける舞台になると思います」




撮影:星野洋介 文章:金田明子


▼『幽霊たち』
6月14日(火) ~ 7月3日(日) PARCO劇場(東京都)
7月5日(火) 須坂市文化会館メセナホール(長野県)
7月8日(金) 広島ALSOKホール(広島県)
7月14日(木) ももちパレス 大ホール(福岡県)
7月16日(土) ~ 18日(月・祝) 森ノ宮ピロティホール(大阪府)
[原案・原作]ポール・オースター[翻訳]柴田元幸 [構成・演出]白井晃
[出演]佐々木蔵之介/市川実日子/有川マコト/細見大輔/斉藤悠/原金太郎/奥田瑛二
□一般発売:東京=4月23日(土) 10:00
      広島=4月24日(日) 10:00
      大阪=5月15日(日) 10:00
      福岡=5月21日(土) 10:00
      長野=5月28日(土) 10:00