――舞台版『パレード』に出演すると聞いて、まずどう思いましたか?
福士「僕は前に原作を読んですごく面白かったので、お話をいただいて嬉しかったです。ルームシェアをしている直輝やサトルたち5人って、どこか世の中から外れている状態ですよね。和やかに過ごしてはいるんだけど、上辺と内側は別で、本当に自分が思っていることは伝わってないから、実は"心"も外れてる。そういう奥底の描き方が面白いなって」
竹内「偶然ですけど、僕も出演が決まる前に映画を観てたんです。観た後に、これはどういう意味なんだろう?って友だちといろいろ言い合いながら、DVDでも繰り返し観てました。この作品ってジャンル分けが難しい、不思議な魅力があると思うんです」
福士「僕は群像劇だと思ったけど、確かにミステリーの部分もあるしね。今の東京の、若い人たちの物語だけど、観終わってみたら重くて。ただ答えはひとつじゃないから、観た人によって自由に受け止めてもらえればいいなって思います」
――ご自身の演じる役は、どういう人物ととらえていますか?
竹内「男娼の役ですがゲイではないみたいだし、正直まったくイメージ出来なくて。サトルの"自分で自分がよく分かってない"感じが上手くつかめればとは思ってるんですけど…。それでも最後はあの結末にちゃんとつながるように、ただフワフワしているだけじゃない、サトルなりの意識を作っていきたいです」
福士「竹内くんって今何歳?」
竹内「18歳です」
福士「すると繁華街を見学させるわけにもいかないか…。じゃあ、朝6時くらいに酔っ払って寝てるおじさんたちを見に行こう(笑)。そういう僕の演じる直輝は、マニュアル通りに振舞うのは上手いけど、何の為に生きてるのか分かってない、内側は"無"の人なんじゃないかな。だからキッチリ生きていくうちに何かが溜まっていったんだろうなって感じてます」
――行定監督が舞台版も演出されることについてはいかがですか?
福士「映画と舞台の両方を手掛けるからこそ、監督も自由に膨らませられる部分があるんじゃないかと想像してます。今回は蓬莱竜太さんの脚本(映画は行定監督)だし、演劇というライブの場を得てオリジナルの顔も見せる、舞台ならではの直輝を観に来て欲しいですね」
竹内「大好きな監督とお仕事が出来る機会なので、たくさんお話しさせてもらって稽古を頑張りたいです。そのうえで、この作品のもつ空気感を舞台全体からお伝えできればと思っています」
▼「パレード」
1月16日(月) ~ 29日(日) 天王洲 銀河劇場(東京都)
2月4日(土) ・ 5日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ(大阪府)
□一般発売:10月29日(土) 10:00