──お2人と岡田さんの共演は、03年の舞台『止まれない12人』以来です。当時の岡田さんの印象は?
後藤「とにかくかわいい、好青年って感じでしたね。いっつもニコニコしながら、なんかキョロキョロしてる(笑)」
山内「義徳が好印象なのは、やっぱり舞台を楽しめているってところなんですよね。ライブにこだわりを持っている奴っていうか、義徳自身、舞台が好きなんだろうなって」
──そんな岡田さんをPiperに招いた理由は?
後藤「今回はこれまでのPiperにはない、実験的なものを作ろうと思っています。そうなれば信用出来る人を呼ばなければいけないわけですからね」
山内「つまり信頼ゲスト枠。どちらかというと、義徳よりうちのメンバーの方が信頼度では低いので(笑)」
──(笑)。Piperへの出演は、岡田さんの念願だったとか。
岡田「ずっと前から出たいというお話はしていたので、本当に嬉しかったですね。しかも今回は実験的なことをやるということなので、僕もどんどんそれに賛同していけたらなってと思います」
──先ほどから気になる、“実験的”作品の内容とは?
後藤「海底調査員の最終選考に残った人たちが、ある部屋に集められるんです。そこでお客さんにも選考委員になってもらおうと。だから今回はどんな作品ですか?って聞かれたら、正直俺にも分からない(笑)。彼らが何をするのか分からないし、お客さんが何を要求してくるのかも分からないので」
岡田「僕なんか、絶対いっぱいいっぱいになると思うんですよね(苦笑)。でもそのいっぱいいっぱいになった感じが、また面白いんじゃないかなって」
山内「さらに僕らとしては、後藤さんが想像しているよりも上にどうやっていくかですね。まぁ、結局そっちもってくんかい!ってことになるかもしれませんけど(笑)」
──毎回違ったステージが楽しめそうですね。
後藤「もう俺らもいいオジサン集団ですからね。つまんないことをやっている時間はないですし、絶対に面白いことにしか関わるつもりもない。間違いない投資になると思いますので、チケットの購入はぜひお早めに!」
取材・文:野上瑠美子 撮影:星野洋介
▼Piper♯8 「THE LEFT STUFF」
【東京公演】4月10日(土)~25日(日) 本多劇場
【大阪公演】4月29日(木・祝)~5月2日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
【愛知公演】5月8日(土)・9日(日) 名鉄ホール
【広島公演】5月11日(火) アステールプラザ 大ホール
【宮城公演】5月13日(木) 仙台市民会館 大ホール
[作・演出・出演]後藤ひろひと(Piper) [出演]川下大洋(Piper)/山内圭哉(Piper)/竹下宏太郎(Piper)/腹筋善之介(Piper)/相武紗季/岡田義徳/川田広樹(ガレッジセール)
★相武紗季よりコメント~今回の舞台出演について★
舞台も初ですが、一つのお話を最初から最後まで通して演じるということも初めてで、自分でもどうなるのか分からないのですが、コメディということなので気持ちを上げてテンション高くできたらいいなと思います。
Piperの皆さんは、がたいがよくて存在感があるのでそれだけで少し緊張してしまうのですが、除々に慣れて仲良くさせて頂ければなと思います。
初舞台でいろいろ緊張することもあると思いますが、観客の皆さんに笑いをお届けできるように頑張ります。是非見に来てください。
━ 「THE LEFT STUFF」 ━
海底に埋没する莫大な量の次世代エネルギー「メタンハイドレード」を調査すべく結成された組織「NEO (Next Energy Observation)」。その研究施設には「海の家」と呼ばれる設備があり、その部屋は「海底調査員選考」のために使用される。送り込まれる候補生、男性6名、女性1名。それぞれが優秀なダイバーや、優秀な地質学者など。誰もが「NEO」の海底基地で働くことにただならぬ情熱を持っている。そんな彼らを詰め込み「海の家」が施錠された。期間は7日間。どうにもぎくしゃくしたおかしな奴らが共同生活を開始する。そこにはその全てを監視す監視室が用意されており、その監視室こそが『客席』なのだ。観客は、7日後にたった1人を採用する投票に参加するのである。
「THE LEFT STUFF」は、かつてない観客参加型コメディとなるだろう!
2010年、あなたの指令でPiperが動く!