──ネルソン提督はナポレオンのライバルとして知られている実在の人物ですが、大空さんはどんな人だと捉えておられますか?
「ものすごく真っすぐで、熱い人ですね。自分の信念をもって、国のために戦い続ける。物事を器用によけられずに、問題にぶつかっても正面から受け止めて処理する。そんな、不器用なぐらいに真っ直ぐな人。そして、恋愛の部分でだけ情がこぼれてしまうところがすごくステキで、魅力を感じる部分ですね。ネルソンの人生って、本当に映画のようにドラマティックなんです。でも実在していた人物だからこそ、リアリティもちゃんとある。それがこの作品の面白みに繋がっていると思います。歴史上に名が残るほど大きなことをやり遂げた人って、顔つきが違うと思うんですよ。そんな意志の強さを表現することが、ネルソンを演じるうえで、目指しているところですね」
──やはり、ナポレオンとの対立が見どころなんでしょうか?
「ネルソンとナポレオンは最後にぶつかるシーンもありますが、それまではずっとお互いの存在を感じながら対峙しているんです。それは直接的に戦うことよりも、芯の強い演技を要求されますが、今の蘭寿(とむ)となら表現できると思っています。さらにネルソンの周りには、ナポレオンだけではなく、恋愛のライバルとなるウィリアムや、たくさんの親友たちがいて、彼らとのぶつかり合いが浮き彫りになっていくところが見どころだと思います。今の宙組のメンバーは、それぞれの役をリアルに演じる力をもっていますので、そのパワーを感じていただきたいですね」
──ショー『ファンキー・サンシャイン』の方は、太陽をテーマにした作品ということですが。
「どこから引っ張り出してきたんだろうというくらい(笑)、すべて太陽にちなんだ曲で構成された、宙組らしくて夏にぴったりの明るいショーですね。すごくバラエティに富んでいて、後半には少し渋いムードの部分や、タカラヅカ的なナンバーも入っていますので、皆様に楽しんで頂けるのではないでしょうか」
──大空さんは、どんな歌を歌われるんですか?
「あまりネタばれはしたくないんですけれども(笑)、昭和の香りがするというか、私の父の世代の方々が楽しめる曲も歌いますし、現代的なポップスも歌っています」
──宙組らしい魅力を感じられるのは、どんなところでしょう?
「宙組ってすごくパワフルで元気なんです。そのパワーがエネルギッシュに弾けるショーになっていると思います。私自身も、クールな役を演じることが多かったので、このショーでは陽の部分をさらにパワーアップしてお届けしたいですね」
取材・文:永田理子 撮影:奥村達也
▼宝塚歌劇宙組公演『TRAFALGAR』-ネルソン、その愛と奇跡-/『ファンキー・サンシャイン』
5月21日(金)~6月21日(月) 宝塚大劇場(兵庫)
7月9日(金)~8月8日(日) 東京宝塚劇場(東京)
[出演]大空祐飛/野々すみ花/他
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