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@ぴあインタビュー

宝塚歌劇雪組『仮面の男』/『ROYAL STRAIGHT FLUSH!!』 音月桂

宝塚歌劇雪組『仮面の男』/『ROYAL STRAIGHT FLUSH!!』 音月桂
周りの空気が一瞬にして華やぐほどのさわやかな笑顔が魅力的な宝塚歌劇団雪組トップスター、音月桂(おとづきけい)。トップ就任から約1年、次に挑むのは、レオナルド・ディカプリオ主演の映画でも知られるアレクサンドル・デュマ原作の『仮面の男』だ。冷酷非情の暴君ルイ14世と牢獄に幽閉された双子の兄フィリップ、正反対の二役をどう演じ分けるかに注目したい。

――今回は二役に挑戦されますが、お気持ちはいかがですか?



「台本をいただいたときは、ふたりの性格や育った環境が正反対なので演じ分けやすいかなと思っていたのですが、実際お稽古に入ると、ルイ14世の役作りがとても難しいですね。タカラヅカに入団して14年目になりますが、暴君の役柄は自分の引き出しの中にないので、本当に想像力が必要な役で苦戦しています。また、6年間仮面をつけて幽閉されていたフィリップの気持ちもうまく伝えられるようにしたいですね」



――また新たな音月さんが観られそうで、期待値も高いのではないかと思われます。



「同じ作品の中でまったく正反対の役を演じるので、私のいろいろな面をお客様に発見していただけると嬉しいです」



――キャスティング表には"【ボーリング】ボール係"や"【モリエール一座】水戸光圀"という配役があり、とても気になります(笑)。



「そうですよね(笑)。ルイ14世は遊び好きで、イタズラなところがあって、そんな彼の日常を表現する一環としてボーリングが取り入れられています。ここは実際に振付がつきまして、とても楽しい感じに仕上がっています。老若男女、幅広い世代の方に楽しんでいただけるような演出の工夫もされていて、水戸光圀もそのひとつなんです。ぜひご覧頂きたいですね」



――第2部はポーカーの決まり手"ロイヤル・ストレート・フラッシュ"がタイトルですが、その内容を教えていただけますか。



「今の雪組メンバーでしかできないショーを作りたいと思っていまして、すごくパワフルでエネルギッシュなショーを目指しています。下級生にいたるまでいろいろな生徒が入れ代わり立ち代わり出てくる場面が多いですね。自分たちだけでなく、お客様も一緒に乗って踊りたくなるようなショーになると思いますので、存分に堪能していただきたいです」



――トップ就任からもうすぐ1年が経とうとしていますが、心境はいかがでしょうか?



「実は「One for All, All for One」という言葉は、『仮面の男』の銃士隊に由来していて、今回のお芝居の中ではフランス語で出てきます。今本当にすごくみんなに支えてもらっていて、私自身も組子のために一生懸命、自分自身を磨きつつ引っ張っていきたいなと思っています。だからすごく良いタイミングでこの作品をさせていただけることが嬉しいですね」



取材・文:黒石悦子 撮影:奥村達也


▼宝塚歌劇雪組『仮面の男』/『ROYAL STRAIGHT FLUSH!!』
9月2日(金) ~ 10月3日(月) 宝塚大劇場(兵庫県)
10月21日(金) ~ 11月20日(日) 東京宝塚劇場(東京都)
□一般発売
兵庫=発売中
東京=9月18日(日) 10:00