10月5日、今回で12回目となる、ぴあカードと衛星劇場、シネマズ by SHOCHIKUの企画による「映画は観るだけじゃない!ティーチイン試写会&懇親会」がぴあプレミアム会員25組50名様と衛星劇場の視聴者5組10名とCinema'S by 松竹 FACEBOOKユーザー10名様をご招待して開催された。今回の作品は東宝=アスミック・エース配給の『陽だまりの彼女』。松竹本社試写室での試写の後、引き続き試写室で行われたトークショーでは三木孝浩監督、小川真司プロデューサーが映画製作の裏話などを披露した。その後場所をtsukiji kitchenに移して行われた懇親会では参加者は会場に用意された軽食を食べながら監督、プロデューサーやスタッフとのトークを楽しんだ。
映画『陽だまりの彼女』は累計発行部数100万部を超える越谷オサムの大ベストセラー小説「陽だまりの彼女」(新潮文庫刊)を大ヒット作『ソラニン』『僕等がいた(前篇・後篇)』の三木孝浩監督が映画化。中学時代に出会った初恋の相手同士の浩介(松本潤)と真緒(上野樹里)。10年後のある日二人は偶然仕事先のパートナーとして再会する。仕事を通してお互いの過去と距離を少しずつ埋めていくふたりだったが真緒には誰にも知られてはいけない“不思議な秘密”があって――。“松本潤×上野樹里”という初共演のふたりと、玉山鉄二、木内みどり、塩見三省、夏木マリ他の共演者にも期待が膨らむ。
試写会後のトークショーは、映画アナリストの八雲ふみねの進行で三木監督、小川プロデューサー(以下、小川P)に本作について語ってもらった。ベストセラー小説の映画化について監督から「原作を読んだ方にも楽しめる作品にしたくて。原作での浩介と真緒の可愛らしい部分を映像化したいと思いました」と。参加者からの質問で舞台を江の島に選んだのは? 「千葉の方ですか? ネットでも原作に描かれている鎌ヶ谷になぜしなかったかと質問がありました(笑)」小川Pから、「江の島は家が近いので(笑)。というのは冗談で、ファンタジーの世界を表現するのに江の島というロケーションがいいと思ったのと、海岸で二人乗り自転車を走らせたかったからです」浩介(松本潤)と真緒(上野樹里)の中学生時代を演じた二人については「リハーサルで松本君と樹里ちゃんに中学生時代のシーンを演じてもらってから匠海君(北村匠海)とわかなちゃん(葵わかな)に演じてもらい、同じ空気感を出せるように演出しました」最後に監督から「原作のもつ作品匂いを大切にしたかったんです。僕自身も含め男子の誰もが持っているであろう妄想を描きたくて、そこに原作者の思いがあるように感じました……」。小川Pも「(原作のある作品の映画化には)作者が言いたかったこと、書きたかった動機の部分を大事にすることが大切だと思います」と語りトークショーは終了した。
その後場所をtsukiji kitchenに移して行われた懇親会では、用意されたビュッフェ料理を楽しみながら、監督、プロデューサー、スタッフがさらに製作裏話や作品への思いを語り合う充実した時間を過ごした。プレゼント抽選会では、松本潤表紙の「SODA」11月号(ぴあ発行)5名、『陽だまりの彼女』オリジナル携帯シールクリーナーが10名に当たり会場は大いに盛りあがった。最後に全員での記念撮影でイベントは終了した。
取材・文・撮影:イシイノブミ
■シネマズ by SHOCHIKU 公式サイト ⇒ cinema.ne.jp/




八雲ふみね的視点! 『陽だまりの彼女』ティーチイン上映会&懇親会
今回のティーチイン試写会&懇親会では、東宝=アスミック・エース配給の映画『陽だまりの彼女』をピックアップ。ゲストに三木孝浩監督、小川真司プロデューサーをお迎えしました。

「一人でも多くのお客様と話がしたい!」と、打ち合わせ時に仰っていた三木監督と小川プロデューサー。ティーチイントークショーでは、映画への思いや制作秘話を熱っぽく語って下さいました。中でも、お客様の興味を強く引いた話題が、キャスト陣の横顔。監督、プロデューサーだからこそ知る裏話の数々に、来場の皆さん、笑顔で聞き入ってらっしゃいました。続く懇親会でも、熱冷めやらず。「ヒットメイカーの話を身近で聞ける絶好のチャンス!」とばかりに、三木監督、小川プロデューサーの周りには自然とお客様の輪が…。会場のtsukiji kitchenがいつもより狭く感じる程の熱気でしたよ。 さて、懇親会では私も毎回、お客様との映画談義を楽しませて頂いてます。事前に映画を拝見した時は「女性受けがいい作品なのかな…」と感じていたのですが、男性からも大好評! ピュアなラブストーリーは、男女問わず、年齢問わず、心に響くものなんですねぇ。 想像してみて下さい、瞳をキラキラさせながら映画のシーンを語るご年配のジェントルマンの姿。ね、ロマンティックでしょ?!
イベント終了後、三木監督が「まだまだ時間が足りなかった! もっと話したかった!」と笑顔で話して下さるほど、濃密なひと時となりました。
お陰さまで、この10月で2周年を迎えた「映画は観るだけじゃない!ティーチイン試写会&懇親会」。有難いことに、最近ではお客様から、「何度も応募して初めて当選しました!」「友達から話を聞いて、一度参加してみたいと思ってたんです!」という嬉しいお言葉を頂戴する機会も増えています。ここまで続けてこられたのも、ひとえにお客様のご支持を頂けたからと、スタッフ共々感謝しております。これからも皆様とともに「映画的な時間」を過ごすことが出来るよう、趣向を凝らしてまいります。どうぞご期待下さい!
八雲ふみね fumine yakumo
大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。映画に特化した番組を中心にレギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
■公式サイト ⇒ http://yakumox.com/

監督:三木孝浩『ソラニン』『僕等がいた』
出演:松本潤 上野樹里ほか
[2013・日本/配給:東宝=アスミック・エース]
映画『陽だまりの彼女』公式サイト ⇒ http://www.hidamari-movie.com/