『俺はまだ本気出してないだけ』ティーチイン試写会＆懇親会　レポート

6月8日、ぴあカードとシネマズ　by SHOCHIKUの企画による「映画は観るだけじゃない！『俺はまだ本気出してないだけ』と出会うティーチイン試写会＆懇親会」がぴあプレミアム会員限定30組60名様をご招待して開催された。松竹本社試写室での試写の後、引き続き試写室で行われたトークショーには八雲ふみねの司会進行で、福田雄一監督、プロデューサー増田真一郎さんが映画製作の裏話などを披露した。その後場所をtsukiji kitchenに移して行われた懇親会では監督やプロデューサーが参加者との交流をはかり、監督の周りに集まった参加者との映画、俳優談義で会場は大いに盛り上がった。

映画『俺はまだ本気出してないだけ』は青野春秋の同名原作（小学館 IKKICOMIX刊）を『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』『コドモ警察』の福田雄一監督が映画化。主人公・大黒シズオを演じるのは堤真一。42歳バツイチのシズオは女子高生の娘（橋本愛）と父（石橋蓮司）と3人で暮らしていたが、ある日「本当の自分を探す」と会社を辞めてしまう。ダラダラと朝からサッカーゲーム、娘にあきらめられ、バイト先で年下の店長になじられ、同居の父からも説教される日々。そんなある日突然「俺。マンガ家になる！」と宣言するが、作品を書いてはボツばかり。果たして念願のマンガ家デビューの日はやってくるのか？！　幼馴染の宮田に生瀬勝久、バイト先の新人・市野沢に山田孝之、担当編集者村上に濱田岳、後任編集者宇波に指原莉乃など豪華共演陣に囲まれ、“誰も見たことない”堤真一が見事にダメダメな主人公シズオを演じている。

試写会後のトークショーでは、お揃いの公式Tシャツ「来世で本気出す」を来て登場した福田監督と増田プロデューサー。まずは監督が「堤真一が来るって思って来ている人いますか？」と投げかけ会場は一気に和やかに……。会場の参加者から最も多かった質問のなぜこの作品に堤真一さん？　には「僕の堤さんのイメージはまさに映画のシズオのイメージ。映画や舞台ではカッコイイ堤さんですが、普段の堤さんはこっち（シズオ）寄りの人。本人はクランクインの前日まで『俺でいいんか？』と言ってました」「ファーストキッチンのロケの時、ボブ（外国人店員）とのシーンで台本には『はい』と書いてあるところ『イエスサー！』でええかな？　と言ってきたあたりから調子出してくれてましたね」など、堤真一さんの裏話を披露。アドリブは多かったのですか？という質問には「基本は台本通りに演じてもらいました。堤さんが石橋蓮司さんの前で吐くシーンで蓮司さんがもらいゲロをしてるのですが（笑）あれはアドリブでした」と笑いを交え、丁寧に説明してくれた。 5人のシズオが出てくるシーンはどうやって撮ったのですか？　という質問には増田プロデューサーが回答。「堤さんの顔から型を取ったマスクを4個作って吹き替えの人に被ってもらいました。堤さんのなで肩に合わせるためなで肩の人をオーディションで探すのが大変でした」。 監督は撮影秘話も披露。「日活のスタジオを4日間借りて撮影したのですが意外に撮影が早く終わって毎日3時ころから制作部が外で作ってくれていたバーベキューで堤さんがビール飲んでましたね。毎日9時くらいまで帰らないんです（笑）」原作とは真逆の体型で世間のイメージも真逆の堤さんをキャスティング、20社ほどオファーのあった原作の権利を勝ち取った増田Pにはいろいろな心配事が……「山田クンに『結婚ってええんか？』と聞いていた堤さんが電撃結婚。ほかワイドショーを沸かせてくれているキャストもいて盛り上がっているのですが、これで指原さんが総選挙で1位にでもなったら……（この会のあと実際1位になった）」たくさんのぶっちゃけトークで盛り上がったトークショー、最後に監督に本気出す時ってどんな時ですか？という質問に　「本気か本気じゃないかはあとからわかるものじゃないですか？　いざという時おのずと本気がでるのが大人。普段は余裕がないとダメなんですよね」と本気で答えていただきトークショーは終了した。

その後場所をtsukiji kitchenに移して行われた懇親会では、用意されたビュッフェ料理を楽しみながら、参加者と監督、プロデューサー、スタッフが立食スペースや各テーブルでさらに製作裏話や作品への思いを語り合う充実した時間を過ごした。プレゼント抽選会では、「俺はまだ本気出してないだけ」スペシャル野球ユニホーム1名、監督サイン入りのプレスが4名、さらにぴあのMOOK「夏ぴあ」が3名の方に当たり、せっかくだからと監督がサインを入れ、会場は大いに盛りあがった。最後に全員での記念撮影でイベントは終了した。

取材・文・撮影：イシイノブミ

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