加納朋之(カノウトモユキ) のチケット情報

公演レビュー
  • 文学座アトリエの会「いずれおとらぬトトントトン」

    昭和のオリンピックが開催される頃、山奥にある精神に変調を来した患者を受け入れる病院での決まりきった日常に、ある日元香具師だという一人の患者が入院してきた。彼がどんな症状をかかえ、何故この病院にやってきたのか不明だが、彼が扇動する形で波風を立たせる。彼の計画とおり病室の扉の閂ははずされたが、従来の患者の反応は如何に……粗忽者には、時としてアトリエ公演が難解で、咀嚼できないことが多々あるのだが、本公演は、俳優陣はそれぞれの症状をそれらしく演じてはいるものの、粗忽者には不首尾で期待外れの作品であった。

    粗忽者の早とちり
  • ala Collection シリーズvol.8「すててこてこてこ」

    加藤武が演じることになっていた三遊亭圓朝を坂部文昭が好演。弟子でありながら、師匠圓朝をライバル視する円遊を千葉哲也が演じた。明治初期の落語家で、大名人圓朝の真を写し取る写実的芸風を尊重し、憧れもした円遊は、あまりに名人上手の師匠に反発し、これを超えるべく悩みぬいて辿りついた芸風は、おそらく彼の意に反した破れかぶれの「すててこ踊り」。千葉円遊が、師匠を過剰に意識するのは合点がゆくが、千葉哲也個人の強烈な個性が勝過ぎるきらいがあったように感じたのは、粗忽者の節穴だろう?・・・圓朝のお妾、お里の春風ひとみの所作が明治らしさを醸しだしていた。

    粗忽者の早とちり
  • 文学座 「明治の柩」

    近代化に邁進する明治時代、初めての公害事件と言える「足尾鉱山の渡良瀬鉱毒問題」に一生を賭けた田中正造の評伝劇。薄暗く時代を暗示させる足場を組んだ舞台、スピードのある展開、そして時代考証の確かな衣装、文学座の意気込みが感じられた。農民の先頭に立った指導者と評価される田中正造の計り知れない苦悩と理解者ともいえるキリスト教徒の木下尚江、社会主義者後に無政府主義者となる幸徳秋水との交わり。 議会と天皇にシンパする正造にも、彼らの影が次第に差してくる。単なる義民でも英雄でもなく、彼の果たした役割は何だったのだろうか?近代化・工業化といういつの時代も体制側が掲げる経済至上主義の御旗のもとに虐げられる民衆。この話は遠い過去の出来事ののだろうか。彼の不遇の死後、10年にもわたり彼に張り付いていた刑事のつぶやきや田中の妻が葬儀に語る「田中は人様のなかで暮らし、人様にご迷惑をかけて死んだ男です。どうぞ、どなたか、田中を弔う言葉を、田中を叱る言葉をかけてやってくださいませんか」に複雑な想いを持った。秀作である。

    粗忽者の早とちり
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