7月6日・ポドルスキ、ヴィッセル神戸入団会見


7月6日・ポドルスキ、ヴィッセル神戸入団会見
ルーカス・ポドルスキ

取材・構成:金子裕希

ポドルスキ「コンニチハ、ポドルスキデス」(日本語で挨拶)

三木谷浩史代表取締役会長「ポドルスキ選手より少しだけ長くお話させていただければと思います(笑)。ヴィッセル神戸は本当に皆さんにお世話になっております。私の個人会社がヴィッセル神戸の経営会社を引き継ぎまして14年、そして、楽天グループの傘下に正式に入ってから3年という月日が流れました。Jリーグに関しては、1993年の発足以来、24年が経っています。

Jリーグも大きな発展を遂げまして、今年からDAZNという新しいJリーグオフィシャルブロードキャスティングパートナーを迎えまして、ますます発展していくことを期待しています。
ヴィッセル神戸としましては、世界標準の、アジアを代表するクラブというものを目指して経営をしています。
その中で、本当に世界を代表するルーカス・ポドルスキ選手を迎え入れることができたことを、大変うれしく思っております。
ドイツ代表として130試合、そして49ゴールという、間違いなく世界の中でもトップストライカーのひとりであると思っております。

また、ブンデスリーガ、プレミアリーグ、セリエA、トルコリーグといった、ほとんどの世界トップリーグで素晴らしい実績を残した世界のスーパースターが、ヴィッセル神戸、そしてJリーグに新しい風を吹き込んでくれることを大変期待しています。
そういう意味では、ヴィッセル神戸にとってもそうですが、Jリーグにとっても、非常に記念すべき新しい出発をする日ということが言えると思います。

個人的には、これで日本人選手がどんどん海外に流出していくのではなく、ポドルスキ選手を皮切りに、むしろ世界のスーパースターがどんどんJリーグに来るような流れになればいいかなと願っております。
どうもありがとうございました」

――日本でプレーすることになりました。Jリーグ、ヴィッセル神戸を移籍先に選んだ理由を教えてください。

ポドルスキ「家族会議をしてこちらに来ることを決めたんですけど、11月に三木谷会長からも熱烈なオファーをいただきまして、それも大きな理由のひとつです。神戸がどういうところかとかいうこともインターネットを通じて色々調べまして大変気に入りましたので、こちらに来ることを決心しました」

――神戸空港に着いた時にサポーターの方の熱烈な歓迎を受けたと思います。神戸の印象だったり、歓迎ぶりについての感想を教えてください。

ポドルスキ「今日着きまして大変たくさんの方に迎えていただき、大変誇りに思っています。日本はとても飛行場も清潔だしキレイだし、何もかもがきちんと整っていて、大変いい気分で到着しました。たくさんの方に出迎えていただきまして、子どもたちもいっぱい来てくれたので大変うれしかったです。これから2年半日本にいることになるわけなのですが、サッカーだけじゃなく、色々な日本の文化のことに対しても学んだり経験したりしたいと思います」

――ピッチ外で日本や神戸での暮らしで楽しみしていることは何でしょうか?

ポドルスキ「もちろん世界中いろいろなところに行きましたけど、まだ今着いたところなので本当に何もわからないですけど、聞いたところによると神戸牛が有名ですから、この記者会見のあとぜひ食べてみたいと思っています」

――ポドルスキ選手が加入することについてのインパクトをもう少しお聞きできればと思います。

ポドルスキ「今日着いたところなのでよくわからないんですけど、Jリーグがアジアで一番強いグループだというのは知っていますし、これからチームと一緒に盛り立てていこうと決意しています」

三木谷会長「今年から(JリーグとDAZNによる)大型の放映権契約もスタートいたしまして、日本が世界の第3位の経済大国ということを考えれば、Jリーグ自体が本当に国際的なリーグになって、そして、この日本全体を盛り上げていく、あるいは、世界の人たちがJリーグを見る状況を本当に作り出せるのではないかということで、Jリーグの村井(満)チェアマンとも時々お話しをさせていただいております。繰り返しになりますが、リーグの中での戦いというものがありますが、リーグが一団となって、このように夢のあるスーパースターを日本に連れて来るということができる、大きなきっかけになるのではないかなと思っています」

――続いて三木谷会長に、楽天グループではFCバルセロナとのパートナー契約も締結していますが、楽天グループの中でのスポーツの位置づけについてお伺いいたします。

三木谷会長「我々としましては、国内では東北楽天ゴールデンイーグルス(プロ野球)、そしてサッカーではヴィッセル神戸、テニスではATPワールドツアーの楽天ジャパンオープン、そのほかでも本当に地域に根を張ったような、少年少女を対象としたさまざまなスポーツ活動を通じて、社会に貢献していこうと考えています。その大きな発展系として、バルセロナとのグローバルパートナーシップというものをこの夏に始めさせていただきまして、日本でやってきたことを今後、世界レベルでやっていければいいかなと思っています。今回のポドルスキ選手の加入は、ドイツ中でも大変話題になっていると聞いています。そういう相乗効果もあるかなと思っております」

――世界で活躍されて今回初めてアジアでのプレーとなりますが、Jリーグでプレーするにあたって楽しみにされていることは何ですか?

ポドルスキ「いろいろありますが、まずはチームメイトとのトレーニングをとても楽しみにしています。初めての試合もとても力を入れています。それ以外にも旅をしたり、神戸を見たりすることを楽しみにしています」

――日本のサッカー界は大昔で言うとデットマール・クラマーさん。日本サッカーの父と言われていますけど、Jリーグが発足したあとはギド・ブッフバルト、ピエール・リトバルスキーとかドイツから非常に多くのことを学んできたと思います。今回久しぶりにドイツの偉大な選手がJリーグに来るということだが、日本のサッカー界、とくにポドルスキ選手を見てこれからサッカーをやろうとしている子どもたちに何を伝えたいですか?

ポドルスキ「ドイツに行くのがいいんじゃないでしょうか。冗談です(笑)。僕は一緒にサッカーをするのがとても好きだし、子どもと一緒にプレーをしたり、教えることも大好きです。もし可能であれば神戸でもそういうことができたらいいと思うんですけど、よいシステムを作り上げることができたら子どもの才能を引き出すことをできるだろうし、才能のある子を見つけることができるかと思いますが、まずは最終的には自分自身の問題になってくるのでしっかり練習することが大事だと思います」

――大きなプレッシャーがあると思うが、プレッシャーを感じていますか? Jリーグに来たのは自身にとってどんなチャレンジですか?

ポドルスキ「プレッシャーは感じていない。その理由は自分がプロフェッショナルなサッカー選手なので。この大きなチャレンジ、Jリーグでプレーするのは自分にとっても大きなチャレンジ。今までヨーロッパでプレーして来たので、日本でプレーするのも大きな移籍。目標として今年3位以内に入ってACLの出場権獲得に貢献したい」

――Jリーグのことを知っている何人かの選手とプレーしたことがあると思いますが、カカウ(元セレッソ大阪)選手、ノヴァコヴィッチ(元名古屋グランパス)選手、槙野(智章/浦和レッズ)選手とJリーグについて何か話したことはありますか?

ポドルスキ「知っている選手はいます。槙野選手はケルンで一緒でしたし、とても面白い人で冗談をよく言う人でした。どこかでまた対戦するのを楽しみにしています。ほかの選手も何人か知っていますけど、先ほども言いましたように来週からトレーニングに入るので、その様子を見ながらということですね」

――ようこそ神戸へ。今日空港にもこの会場にもたくさんのサポーターがいらっしゃっていますが、神戸で自分がどういうところで貢献できる、またこういう部分を見てほしいというのを教えてもらえればと思います。

ポドルスキ「もちろんファンの方には今まで練習してきたこと、トレーニングしてきたこと、全部みなさんの前で見せられるように、がんばりたいと思います。もちろん今までの経験をチームメイトに教えたりすることも大切だと思っています。もちろんファンの方になるべくたくさんのゴールをするところをお見せしたいと思っていますし、僕自身やっぱりサッカーを楽しむことが大事だと思うので、楽しんでプレーしているところを見てほしいと思います」

――最後に、ポドルスキ選手、今の思いについて聞かせてください。

ポドルスキ「今から神戸牛を食べに行きます(笑)」

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