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JAPANサッカーを支える企業
 
日本航空
2001年よりサポーティングカンパニーとして“日本代表チームの輸送担当”を務めてきた日本航空。
同社に伺い、今日までのサッカーとの歩みについて訊いた。
株式会社日本航空インターナショナル
   

——スポーツを支援するということについて、御社の基本的なお考えは?

「我々としては、選手、役員、スタッフの方々に、JALを使っていただきたいという気持ちから、スポーツに対する支援が始まっています。JOC(日本オリンピック委員会)の場合ですと、『オリンピック』や『アジア大会』など。プロ野球では遠征やキャンプ、優勝旅行。F1の車を運んだり、スポーツではありませんが文化事業としてパンダを輸送したりということもしてきましたが、サッカーも同様にサポートさせていただいています」


——サッカーを支援されるようになったきっかけは?

「Jリーグが発足し、まず清水エスパルスとスポンサー契約を結びました。現在、エスパルスのほかコンサドーレ札幌とも契約していますが、日本代表チームをサポートさせていただくようになったのは『FIFAワールドカップTM』アメリカ大会のアジア予選からです。今も「ドーハの悲劇」として語り継がれている、日本があと一歩のところで本戦出場を逃したあの頃から、日本代表にJALをご利用いただき、同時にサポーターのためにチャーター便も運航しています。日本が初めて『FIFAワールドカップTM』出場を果たした’98年のフランス大会のときは、日本代表の輸送はもちろん、チャーター便による応援ツアーでサポーターの方々を送り出しました」


——具体的には、どのような形でサポートされているのでしょうか。

「2001年、日本サッカー協会とサポーティングカンパニーとして契約しましたが、JALにとっては選手やスタッフの皆さん一人ひとりも大切なお客様に変わりはありません。航空会社として、選手たちにどうすればより快適に乗っていただけるかということを常に第一に考えてきました。資金援助して終わりという単純な協賛ではなく、航空会社としての特性、JALが長年かけて培ってきた選手団輸送に関するノウハウを生かして、より直接的なサポートを行っています。具体例としては、チャーター便や臨時便を用意したり、座席をできるだけご希望通りに手配したり、空港で完璧に対応するということでしょうか」


——日本代表チームの輸送担当といいますか、マネージャー的な役割をされているわけですね。

「そう言っていただくとうれしいです。JALならではの支援をやらせていただいているという自負はあります。まず、選手が無事に遅延なく到着することは大前提。調整日もあるので、どんな試合でも数日前に現地入りされますが、遅れるなどということは絶対に許されません。また、スポーツはレベルが上がれば上がるほど、用具に対するこだわりも高くなりますので、荷物の積み残しなどもあってはならないことです。そうやって、全てが予定通り、完璧に揃って、はじめて試合ができるわけですから。そのため、定期路線を持っているところは問題ありませんが、それ以外の場所にチャーター便を飛ばす場合には、事前に現地に係員を派遣して、航路や滑走路の状況などはもちろん、気候などについても綿密に調査しています。また、万一に備えて、代替機をスタンバイさせるなど、万全の態勢でサポートしています」


——輸送の際の問題点は?

「サッカーの場合、壊れやすいもの、巨大なものというのはありません。しかし、『FIFAワールドカップTM』ドイツ大会のアジア予選が行われたテヘランやバーレン、タイなどの場合、水や食材、マッサージ台なども航空機で運んだのですが、それがかなりの量でした」


——そのほかのサポートは?

「我々が最も得意として分野ですが、渡航知識、現地情報をチームに提供しています。また、出発前おくつろぎいただけるようラウンジにお飲み物や軽食を揃えていますが、遠征中に誕生日を迎える選手がいれば、バースデーケーキなどもご用意しています。日本代表のジーコ監督には、勝利を祈って“ラッキーベア”というクマのぬいぐるみもプレゼントさせていただきました」


——サッカーをサポートするようになって、御社として得られたことは?

「サッカーほど、国際的であり、ナショナリズムを高揚させるスポーツはないと思います。そんな国民的スポーツを支援することで、対外的にもモチベーションが上がり、全員一丸となって日本代表を応援しています。一方、社外的には日本代表をサポートすることによって、“信頼”という意味でイメージアップしたことは間違いありません」


——日本サッカー協会と、今後どのようなパートナーシップを築いていかれますか。

「我々としては、これからも全面協力体制で日本サッカー協会を支援させていただきたいと思いますので、より深い部分でコラボレーションできればいいですね」


——最後に、日本代表に熱き応援メッセージをお願いします。

「1試合でも多く勝って、日本中に感動を与えてください。そのために、JALは選手のみなさんが元気にピッチに立てるよう全力を尽くしてサポートします。また、一人でも多くのサポーターの方に安全に、しかも快適に現地へ行っていただき、元気いっぱい応援していただけるようがんばります」


取材・構成/宮崎俊哉(CREW)

 

企業概要
1951年、旧日本航空設立。 1953年、日航法に基づき新たに日本航空を設立。1987年に完全民営化。2001年よりサッカー日本代表・サポーティングカンパニーとして日本サッカーを支援するなど、文化・芸術・スポーツにおいて数々の社会貢献活動を行っている。

日本航空
事業内容:定期航空運送事業および不定期航空運送事業、航空機整備事業、その他
所 在 地 :東京都品川区東品川二丁目4番11号 JALビル
URL:http://www.jal.com/
 
この取材は2006年3月に行われました