チケットのことならチケットぴあチケットぴあ

こんにちは、ゲストさん。会員登録はこちら

JAPANサッカーを支える企業
 
富士写真フイルム株式会社
映像表現技術のトップブランドとして新しい試みへの挑戦を続ける富士フイルム。
1982年から『FIFAワードカップTM』のスポンサーを務めるなど、長いスポーツ協賛活動の歴史を持っている。
スポーツ支援活動に込められた思いを伺った。
富士写真フイルム株式会社
   

——社会貢献を中心に、御社の企業理念からお話しいただけますか。

「富士フイルムは、“より優れた技術に挑戦し、『映像と情報の文化』を創造し続けます”との企業理念のもと、高い企業倫理にしたがってフェアな事業活動を行う企業として、多くの製品とともにサービスを提供し続けることによって社会に貢献していきたいと考えています。
 写真などの映像情報を提供する感光材料、関連機器、プリントサービスの分野で頂点を極めただけでなく、いち早くデジタル化の波を予見して新たな技術を確立。
 印刷、医療分野から、高感度でお馴染みのFine Pixデジタルカメラまで、デジタル技術による新たな映像表現技術にチャンジし続け、“世界の富士フイルム”、“技術の富士フイルム”と掲げ、ダイナミックに活動を続けています」


——スポーツ支援につきましては?

「スポーツの持つ“若さ”、“アクティブ”といったイメージと企業イメージを結び付けるべく、世界各国で多くのスポーツイベントをスポンサードしてきました。スポーツは多くの人々を楽しませ、感動させることができます。そんな感動の瞬間を写真や映像で伝え、共有していくことこそ、富士フイルムがスポーツイベントのスポンサードをしてきた目的であると考えています。
 特に、サッカーは世界で最も人気のあるスポーツであり、『FIFAワールドカップTM』の期間は世界中が、この大会一色になりますよね。そんなスポーツイベントの決定的瞬間を写真や映像という形でファンと分かちあえる。これが“イメージング企業”として、最大の喜びであると思っています」


——サッカーという競技に対しては、どのようなイメージをお持ちですか。

「サッカーはボールひとつあって、目指すゴールの場所さえ定めれば、いつでもどこでもゲームを楽しむことができるスポーツです。その気軽さゆえに、みなさんも一度はプレイした経験があるのではないでしょうか。
 みなさんにとって、サッカーは身近なスポーツであるからこそ、その楽しさや逆に難しさもよくわかり、プレイすることはもとより、観戦することにおいても盛り上がることができるのではないでしょうか。さまざまなメジャー・スポーツがあるなかで、サッカーは90分という比較的長い時間で1点を争う。その緊張感が、多くのファンを惹き付けるのだと思います。
 得点をあげたときのプレイヤーと観客の一体感、その一瞬を共有することができることも、サッカーファンにとって大きな魅力ですよね。スピード感、楽しさ、悔しさなど、スポーツが持つさまざまな要素が全て含まれている。それが、サッカーだと思います」


——サッカーを支援されるようになったきっかけ、歴史を教えてください。

「『FIFAワードカップTM』については、1982年のスペイン大会からスポンサーとなり、今日まで継続しています。
 実はこの時期、富士フィルムは本格的に海外進出し、初のヨーロッパ工場をオランダに設立。もちろん、それ以前からヨーロッパだけでなく、アメリカでもアジアでも富士フイルムの製品は販売していましたが、さらに海外展開を重視するようになり、ヨーロッパでの販売が強化されました。
 ちょうどその時期に『FIFAワールドカップTM』のスポンサーの話が持ち上がり、グローバル企業として世界に羽ばたこうとしていく私どもの意図と合致したというわけです。
サッカーの『FIFAワールドカップTM』といえば、『オリンピック』をも凌ぐほどの世界的なスポーツイベントであり、富士フイルム・ブランドの世界的な認知度アップのためには非常に大きな効果があると判断し、スポンサーになることを決めました」


——日本サッカー協会との関係は?

「日本代表スポンサーについては、日本が1998年フランス大会、2002年日韓大会と連続して『FIFAワールドカップTM』連続出場を果たし、『オリンピック』でも1996年アトランタ大会、2000年シドニー大会、2004年アテネ大会に出場、さらに2006年『FIFAワールドカップTM』ドイツ大会にも出場するなど世界の大舞台で活躍する場が多くなる“日本サッカー新時代”の到来を予測し、2004年より日本サッカー協会と日本代表サポーティングカンパニー契約を結ばせていただきました」


——サッカーに関して、これまでなさってきたことは?

「長年にわたってスポンサーを務めてきました『FIFAワールドカップTM』を例にとると、富士フイルムは“オフィシャルイメージングスポンサー”として、写真・映像の分野で長年、大会をサポートしてきました。大会の記録や運営にデジタルカメラ、フィルムなど、さまざまな製品を提供させていただくことによって、大会の興奮を映像に残し、それらを世界中に発信するお役に立ってきたと自負しています。  また、観戦に来られたお客様に対しては、『FIFAワールドカップTM』試合会場周辺に記念写真のサービスを行うPhoto Wallやコマーシャル・ディスプレイ(ゲームに参加するとプリトサービスが受けられるアトラクション) を設置するなど、大会を盛り上げるとともに、4年1度の『FIFAワールドカップTM』という舞台をまたとない思い出として写真に残すお手伝いができたと考えています」


——サッカーを支援するようになって、企業として得たこと。まず、社内的にはいかがでしょうか。

「世界で最も多くの人が試合会場、あるいはテレビで観戦する『FIFAワールドカップTM』というスポーツイベント、そして日本国民全体が一丸となって応戦するサッカー日本代表への支援は、当社グループ企業を含め社員全員の士気高揚に大いに貢献していると思います」


——お客様、取引先など外部に対しての影響は?

「お客様、お取引先様から『FIFAワールドカップTM』、日本代表のコンテンツを活用した商品や売場ツールは大好評をいただき、製品の販売促進効果につながっています。
 また、観戦チケットを活用したキャンペーンやご招待を通じて、“富士フイルムのスポーツを応援する姿勢”をご理解いただき、企業ブランドのイメージアップ、信頼性の獲得につながっていると感じています」


——日本サッカー協会と企業は、どのようなパートナーシップが理想的であると思いますか。

「日本サッカー協会の掲げるスローガン“DREAM 夢があるから強くなれる”のもと、支援企業の一員として“夢”を共有し、強い日本の実現に向けこれからもサポートしていきたいと思っています」


——『FIFAワールドカップTM』が目前に迫ってきましたが、日本代表あるいは日本のサッカー界、世界のサッカー界、どこに向けても構いませんので、熱き応援メッセージをお願いします。

「いよいよ、誰もが待ちに待った『FIFAワールドカップTM』が開幕します。世界最高のプレイヤーたちが力と技を競う夢の舞台も、日本代表にとって3度目の挑戦となりますが、今まで積み上げてきた経験を活かし、選手個人個人の高い能力とともに素晴らしいチームワークを発揮して、ぜひ世界中のサッカーファンを魅了して欲しいと思います。
 そして、世界の壁をひとつでも多く破り、長く人々の記憶に残るような大会になることをお祈りしております」


取材・構成/宮崎俊哉(CREW) 撮影/新関雅士

 

企業概要
1934年、写真フィルム製造の国産工業化計画に基づき、大日本セルロイド株式会社(現ダイセル化学工業株式会社)の写真フィルム部の事業一切を分離継承して設立。写真フィルム、印画紙、乾板など写真感光材料の製造を開始。
昨今、トップレベルのシェアを持つおなじみのFinePixデジタルカメラのデジタル技術による新たな映像表現技術に加え、印刷、医療分野への進出も図っている。

富士写真フイルム株式会社
主な事業内容:カラーフィルム、デジタルカメラ等の開発、製造、販売、サービス
本社所在地:東京都港区西麻布2-26-30
URL:http://fujifilm.jp/
 
この取材は2006年5月に行われました